
冬の寒い夜、私と妹は家の裏にある家庭菜園で遊んでいた。雪が積もる中、ふと目に留まったのは、地面に落ちていた小さな豆のような種だった。 それは肌色で、まるで何かが訴えているかのように、私たちを見つめていた。 兄妹で興味を持った私たちは、その豆を持ち帰り、家の中で温かい土に埋めることにした。 「これ、育ててみようよ!」と妹が言ったので、私も賛成した。 僕たちは毎日水をやり、世話をしながら、その成長を楽しみにしていた。 だが、冬のあまりの寒さで、芽が出ることはなかった。 そんなある日、妹が「豆が育たないのは、何か悪いことが起きているからかも」と言い出した。言われてみれば、近所で不気味な噂が立っていた。 どうやら、私たちが豆を埋めた場所の近くで、近所の子供たちが行方不明になっていたのだ。そのことが気になり、私たちは不安を感じるようになった。 それから数日後、ふとした拍子に妹が夢を見た。夢の中で、豆の精霊が現れ、「育てたらあなたたちに幸運が訪れるが、育てなければ恐ろしいことが起こる」と警告してきたのだ。 目が覚めた妹は恐怖におののき、私にその夢を話した。 「どうしよう、豆を育てなきゃいけないんじゃない?」 だが、寒さが厳しく、外に出る気にもなれなかった。 そんな中、ある晩、家の近くで不気味な声が聞こえてきた。まるで誰かが叫んでいるような声だった。 「あなたたち、豆を育てないの?」 その声は私たちの耳に残る。私たちは恐怖で震え、翌日、家の裏に行くことを決意した。 だが、豆はすでに土の中に埋まったままだった。 「どうしたの、芽が出ないの?」妹が不安そうに言った。 すると、耳元でまたあの声が聞こえた。 「育てないのなら、代償を払うことになる。」 それから数日後、近所で子供たちがまた行方不明になり、私たちは恐怖に苛まれた。 そして、ある朝、豆の芽がようやく顔を出したのだ。だが、その瞬間、思わず背筋が凍った。 その芽は、どこか異様に見え、まるで人の手のように見えたのだ。 その日以来、私たちは豆を育てることができなくなり、心の底から恐れを抱いた。 「私たちが育てなかったから、何かが起こるのかも」と話し合った。 そして、数ヶ月後、近所の子供たちの行方が分かることはなかった。 その後、豆のことは忘れたかのように日々が過ぎていったが、ある日、妹が言った。「あの豆、どうなったのかな?」 私は答えることができなかった。ただ、心の中で何かがずっと引っかかっていた。 それから数年後、私たちが大人になった時、近所でその豆にまつわる恐ろしい話を耳にした。 どうやら、あの豆は生きている存在で、育てなかった者には恐ろしい罰を与えると言われていた。 それを聞いた瞬間、私たちの心に恐怖が蘇った。あの豆は一体、何だったのか。そして、私たちに何をもたらすのか。 もしかすると、あの豆に宿る生命が、今も私たちを見守っているのかもしれない。
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