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長編

誰かがいた。確実に。

匿名 2022年6月16日
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これは私の小学3年生の頃の実体験。 2階の自分の部屋で昼寝をしていた時の話だ。 まず、話をする前に、当時の私の視界を共有したい。 私は地べたの布団で枕をして寝ている。 部屋はL字であり、頭側は壁。 足下の方に部屋が伸びており、突き当たりを 右に数歩曲がると部屋の扉があるという間取りだ。 なので、部屋に人が入ってきてもすぐには誰かわからない仕様だ。 本題に戻る。 当時の私はいわゆる鍵っ子であり、両親は共働きで夕方まで1人が普通だった。 その日私は学校から帰ってきてすぐに、布団でうたた寝をしていた。 完全に寝ようとしていた時だった。 「ガチャ、、、、、」 部屋の扉が開く音がした。 (ん????) 目を閉じたまま、ぼやけた脳内で考える。。。。 (母親にしては早いな。。。) (家の鍵かけるの忘れてたな。。。) (え???じゃあ誰!!!!!) ぼやけた脳が一気に覚める。 (怖い。。。だが確認したい。) もしかしたら母親が早く帰ってきたのかもしれない。 薄目を開け、確認しようと私は思った。 全身の毛が逆立つ。 視界の右に、曲がり角から顔だけ出してこちらを見ている男の人がいる。 瞬間私はぎゅっと目を閉じた!!!! (怖い!!!見間違いじゃない!!!) 冒頭の視界を思い出して欲しい。 L字の部屋の為、通常、人が入って来た場合、部屋の奥の右側から全身が見え、こちらに方向転換して初めて顔が向き合う事になる。 しかし、今見たのは確実に顔だけ出してこちらを覗き込んでいた!!!! (目を開けてはいけない!!!) とっさに私はそう思い、寝たふりをする事にした。 心臓の音が今まで聞いた事がないほどに大きい。 夢であって欲しい!!見間違いであって欲しい!! 音だけを頼りに様子を伺う事にした。 、、、、、、、、、 、、、、、、、、、 何も聞こえない。。。。 、、、、、、、、、 良かった、、、気のせいだったと思ったその時。 「ミシッ、、、、」 足音がする。 「ミシッ、、、、」 しかも近づいてくる!!!??? (怖い!!!!助けて!!!) どんどん近づいて来る足音。 それは枕元にまで来た。 (怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!) 目をつぶったままの瞼越しに、景色が少し暗くなる。 (顔を覗き込んでる!!!!!!!) 本当に寝ているのか確認しているのだろうか? 微かに嗅いだ事のない香りもする。 それ程に近い!!!! もう夢でも勘違いでもない。確実に誰かが目の前にいる!!!!! 声を出したい!!! でも怖い!!! 泣きたい!!! でも怖い!!! ここからの時間は果てしなく長く感じた。。。 耳の横で鳴っていると思える程に大きな自分の心臓の音と誰かの動く音。 その時、、、 「ミシッ」 何秒かはわからない、、、が、枕元から足音が遠ざかっていく。 (、、、、、、、っ、、) ほっとして泣きそうになる。 だが、まだそこにいる。 音が聞こえる。 「ミシッ、カサカサ、ミシッ、ゴトンっ」 少し動き回っている。 紙の擦れるような音もする。 何か重い物を落とした音もした。 物色?そもそも子供の部屋だ。何も取るような物はないはず。 (早く出て行って!!お願い!!!) 5分程だろうか? 体感としては1時間とも感じれたのだが、 「ガチャ」 足音の遠ざかる音と、扉の音がした。 (帰ってくれた!?????) 、、、、、、、、、、、 、、、、、、、、、、、 (何の音もしない。。。。。) 全身から力が抜ける。。。 これほど力を入れてたのか。。。 (怖かった。。。良かった。。。) しかし、目が開けれない。 (もし、まだいたらどうしよう??) そう思うと目が開けれないのだ。。。 そこからどれだけ時間がたったか、、、、 「ただいまーーー!!!!」 (母親の声だ!!!!) 一気に涙が溢れてくる。。。 この日の記憶はここまで。 極度の緊張から解放されたからか、そのまま寝てしまった。。。気絶だったのかもしれない。 翌日 私は昨日の事を思い出す。 あれは夢だったのかな?? 鮮明に覚えているが、確証はない。 その時、ふと学習机に置いてあるノートに目が行く。 閉じたノートの間に鉛筆が挟んである。 ??少しの違和感。 それを開いてみると。 「すろこらたっいにかれだ」 と知らない字で書いていた。 ッ、、、、、、!!!! また全身の毛が逆立った!!!! 子供でもわかる。 わざとひらがなで書いてもいる。 なぜ右から左に書いているかわからないが、 確かに書いてある。 だれかにいったらころすと。 話はここまで。 実際にあった話なので、変わったオチも何もない。 私はこの事は今でも親にすら言っていない。 今でも色んな事を考える。 なぜ右から左に文字を書いてたのか? 伝えたいなら、わざわざ右から書く必要はないはず。 相当な年齢の人だったからなのか? 外国の人だったのか?? 目を開けてたらどうなっていたのだろうか?? そして1番怖かったのは、、、 母親が包丁が無いと探し回っていたのを見た時だ。 あの落とした重い物の音ってもしかして、、、、 そのノートはまだ手元にある。

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