
誰かがいた。確実に。
これは私の小学3年生の頃の実体験。
2階の自分の部屋で昼寝をしていた時の話だ。
まず、話をする前に、当時の私の視界を共有したい。
私は地べたの布団で枕をして寝ている。
部屋はL字であり、頭側は壁。
足下の方に部屋が伸びており、突き当たりを
右に数歩曲がると部屋の扉があるという間取りだ。
なので、部屋に人が入ってきてもすぐには誰かわからない仕様だ。
本題に戻る。
当時の私はいわゆる鍵っ子であり、両親は共働きで夕方まで1人が普通だった。
その日私は学校から帰ってきてすぐに、布団でうたた寝をしていた。
完全に寝ようとしていた時だった。
「ガチャ、、、、、」
部屋の扉が開く音がした。
(ん????)
目を閉じたまま、ぼやけた脳内で考える。。。。
(母親にしては早いな。。。)
(家の鍵かけるの忘れてたな。。。)
(え???じゃあ誰!!!!!)
ぼやけた脳が一気に覚める。
(怖い。。。だが確認したい。)
もしかしたら母親が早く帰ってきたのかもしれない。
薄目を開け、確認しようと私は思った。
全身の毛が逆立つ。
視界の右に、曲がり角から顔だけ出してこちらを見ている男の人がいる。
瞬間私はぎゅっと目を閉じた!!!!
(怖い!!!見間違いじゃない!!!)
冒頭の視界を思い出して欲しい。
L字の部屋の為、通常、人が入って来た場合、部屋の奥の右側から全身が見え、こちらに方向転換して初めて顔が向き合う事になる。
しかし、今見たのは確実に顔だけ出してこちらを覗き込んでいた!!!!
(目を開けてはいけない!!!)
とっさに私はそう思い、寝たふりをする事にした。
心臓の音が今まで聞いた事がないほどに大きい。
夢であって欲しい!!見間違いであって欲しい!!
音だけを頼りに様子を伺う事にした。
、、、、、、、、、
、、、、、、、、、
何も聞こえない。。。。
、、、、、、、、、
良かった、、、気のせいだったと思ったその時。
「ミシッ、、、、」
足音がする。
「ミシッ、、、、」
しかも近づいてくる!!!???
(怖い!!!!助けて!!!)
どんどん近づいて来る足音。
それは枕元にまで来た。
(怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!)
目をつぶったままの瞼越しに、景色が少し暗くなる。
(顔を覗き込んでる!!!!!!!)
本当に寝ているのか確認しているのだろうか?
微かに嗅いだ事のない香りもする。
それ程に近い!!!!
もう夢でも勘違いでもない。確実に誰かが目の前にいる!!!!!
声を出したい!!!
でも怖い!!!
泣きたい!!!
でも怖い!!!
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