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長編
呪いの参拝手順
匿名
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呪いの参拝手順

匿名
2025年12月5日
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これは、先日、知人から聞いた話だ。

その日、知人は気分転換に、少し遠くの街まで一人で出かけていた。

有名な神社や観光施設をいくつか巡り、人混みにもまれながら写真を撮ったり、おみくじを引いたりして、それなりに充実した時間を過ごしたという。

一通り見終わったころ、まだ帰りのバスまでは時間があった。

駅まで戻るには少し早い。どこかで時間を潰そうかとスマホの地図を開くと、大通りから少し外れたところに、小さな神社のマークがぽつんと表示されている。

「せっかくだし、ついでに寄ってみるか」

そんな軽い気持ちで、知人はその神社へ向かうことにした。

***

大通りを外れ、細い路地を抜けると、町のざわめきがすっと遠のいていった。

住宅街の中に、その神社はひっそりと建っていた。

鳥居は色あせ、石段には落ち葉が積もっている。

拝殿の屋根もどこかくたびれていて、所々に黒ずんだシミが広がっていた。

さっきまで見ていた観光地の華やかな神社とはまるで違う。

ここは、観光客ではなく、地元の人たちだけが静かに通うような、氏神さまの神社なのだろう、と知人は思った。

境内には、ほかに誰もいない。

風で揺れる木の葉の音と、遠くの車の走る音だけが、やけに大きく聞こえた。

「とりあえず、お参りだけして帰ろう」

そう思い、知人は拝殿の前に立った。

そのときだった。

賽銭箱のすぐ横、柱のあたりに、一枚の紙が貼ってあるのが目に入った。

A4くらいの大きさの紙で、角はめくれ、黄ばんでボロボロになっている。

近づいてよく見ると、紙の上部には大きく、こう書かれていた。

「参拝ノ手順」

その下には、びっしりと細かい文字で、

「二礼二拍手一礼」

といったおなじみの作法に続いて、この神社独自と思われる細かな手順が書き込まれていた。

たとえば──

「賽銭ヲ入レ、深ク一礼」

「二拍手ノ後、浅ク三度ヲ繰リ返ス」

そこまでは、少し変わっている程度で、特に不自然には思わなかったという。

「せっかくだし、ここのやり方に合わせてお参りしよう」

そう考えた知人は、紙に書いてある通りに体を動かし始めた。

賽銭を入れ、深く頭を下げ、二度手を叩く。

そのとき、視界の端に、次の行の文字がちらりと見えた。

「次ニ、下記ノ祝詞ヲ心ノ中デ唱エルコト」

そこには、祝詞らしき文が数行にわたって書かれていた。

知人は、何となくその通りに心の中で読み上げようとした──のだが。

「……あれ?」

途中で、ふと違和感を覚えた。

文の中に、どうにも引っかかる言葉が混じっていたのだ。

「天誅ヲ下サン」

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