
長編
私を護るものたち
ネコ 3日前
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いると。
子の守護霊が強すぎて、母の守護霊が負けてしまい、母が守られなくなった為危険なのだと。
そこで神主さん(以下Aさん)は御札と御守りを母に渡しました。
それは子の守護霊を少し大人しくさせるものだから、産まれるまで持っていなさい。
そして産まれたら必ず奉納しなさいと。
そういってAさんは軽いお祓いをして帰っていきました。
その後も少しトラブルがありましたが、私は無事に産まれ、言われた通りに御札と御守りは奉納しました。
それを聞かされた私は全く信じようとしませんでした。
目に見えないものに守られたりなんてありえないだろうと、普通の人間ならそう思いますよね。
でも、獣の類いの守護霊、という単語を聞いて皆様も分かったと思います。
私が家を出た時に聞いた犬のような唸り声。
あれはもしかしたら警告だったのかもしれないと、少し思っています。
さて、私の出生についての話は以上です。
続いて、4回目、5回目の霊体験についてお話しますね。
4回目は翌年の中学2年生の夏休みです。
私は山間部に住んでいましたから、私と3人の友達と一緒に山にある天文台で星を見ようということになりました。
友達のお父さんが車でそこまで連れていってくれるとのことで、私達は天文台に向かいました。
ただ、天文台に着いたのはいいのですが、実はその日は定休日で天文台は閉まっていたんです。
ガッカリしながらも、山の頂上付近まで車で行けそうだったのでどうせならそこで星を見ようということになりました。
ただ、私は天文台を過ぎたあたりからずっと頭が痛かったです。
夏の夜は多少涼しいとはいえ、震えるほどではないのに私は異様に寒がっていたのを覚えています。
頂上付近まで着いた時には、もう車から降りる気力もないほど体調が悪くなっていました。
なので、私は車に残りみんなは頂上へ歩いていきました。
ひとりになって10分くらい経った頃でしょうか。
尋常じゃない程寒くなってきたのです。
まるで金縛りにあったかのように動くことすらできなくなりました。
私は必死に目を瞑り、震えていました。
『助けて』無意識に口から出ていたんです。
その時、フワッと温かいものが私の全身を包みました。
目を瞑っていたので、見えはしませんでしたが何かの息遣いが一瞬だけ小さく聞こえました。
ここで両親から言われたことを思い出しました。
獣の守護霊です。
あぁ、守られてるんだなと思い安心感が込み上げてきまし
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- 守護霊っているんですね。名無し