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知らない番号
作者:匿名
投稿日:2013年1月9日
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原作の怖い話
中編
知らない番号
自分は両親と祖父母の五人暮らしで、嫁に行き子供も二人いる姉が一人います。 これは、自分が二十歳の時の実体験です。 秋のある日、知らない番号から携帯に着信がありました。 自分「もしもし」 相手「グシャグシャ、ザーザーザー(雑音)」 自分「もしもーし」 相手「・・・」 自分「なんだよっ」 間違い電話だと思いその日は電話を切りました。 その翌日、また同じ番号から電話がありました。 自分「もしもし」 相手「ザザーザーザー(やはり雑音)」 自分「あのー、もしもし?」 相手「ブーン(換気扇の様な)」 自分「なんすかー??」 相手「・・・」 ちょっとイラっとしましたが、まぁいっかーと思い電話を切りました。 次の日は電話は来ませんでした。 その次の日の深夜、また同じ番号から電話がありました。 深夜という事もあり、いい加減腹が立った自分は言うだけの事は言ってやろうと思い電話を取りました。 自分「あのさー!!!」 相手「ぉ・き・・った・・・・た・・で・・(終始雑音混じり)」 自分「え!?なに?ふざけてんの!?」 相手「・・・・・」 自分「こんな時間に何がしたい?どした!?」 自分はどちらかと言えば穏やかな性格なのですが、この時は声を荒げて問いました。 そして、相手が何かを言うまで電話を繋いだままにしたのです。 すると数十秒後、雑音に混じって音は遠いものの、ハッキリと声が聞こえました。 おおきくなったら おとうさんとけっこんする 何の事やら全く理解が出来きません、おそらく4歳くらいの女の子の声でした。 自分は只々不可解な事態に戸惑い、近所に住む友達を電話で呼ぶ事にしました。 自分「あ、もしもし○○!ちょっとこんな時間で悪いんだけど、来てくんない」 友達「どしたのー?」 自分「いや、なんか意味わかんない電話が来てさー」 友達「へぇ。良くわかんないけどとりあえず行くわ」 少し取り乱した様子の自分を気遣ってくれたのか、友達はすぐ来てくれる事になりました。 数分して友達が来ました。 とりあえず心細さも無くなり安心しました。 自分「ごめん!こんな時間に呼び出して」 友達「まぁ、良いよ。そんでどしたの?」 自分「まじでさぁー!!」 友達「そんなデカイ声出さないほうがいいでしょ?」 自分「なんで?」 友達「姪っ子下で寝てるでしょ?」 自分「どゆ事????」 友達「玄関に小さい女の子の靴あったし、なんか子供の声っぽいのしたし」 背筋が凍りました。 というのも、自分には甥っ子しかいません。 しかも、姉夫婦は車で30分くらいの所に住んでいますし、もちろんその日は来ていません。 友達は姉に子供がいる事は知っていましたが、男か女までは知らなかったようで。 そこで、ピンと来ました。 電話の声の女の子だ。 事情を友達に全て話したら、むしろ友達のほうが怖がってしまい若干言い合いになりました。 だけど、真相を確かめたくなった自分は、その着信のあった番号に電話をしたいと言いました。 友達は猛反対だったのですが、それも押し切り電話をかける事になりました。 友達「こーゆーのって素人が首突っ込むの危ないんじゃない??」 自分「いや、自分で確かめたい」 自分「いきます」 長い沈黙が続きました。 電話「カツ・・カツ・・」 すると呼び出し音も無く、急に受話器から人の声が聞こえました。 「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません・・・ザザ・・」 友達は目に涙を溜めて、必死に耳をふさぎました。 自分もあまりの不気味さに吐きそうになったのを覚えています。 じゃあ、一体誰が電話をかけて来たのか、何故自分のところへ電話が来たのか。 逆に、あれで電話が繋がってしまったら一体誰が電話に出たのか? 全て謎のままです。 4年近く経った今でも、考えると気持ち悪くなります。
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匿名
2013年1月9日
結局玄関にあった女の子の靴はその後無かったの?
2019年8月19日
宮崎文夫
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