本当にあった怖い話

僕が友人に聞いた話をします。

友人が、新しい家に引っ越した時の話です。

友人は、一人暮らしをしていたのですが、

引っ越す前はインターホンの無い家に

暮らしていました。

新しい家には、インターホンがあり、

誰が押したかうつるモニターみたいに

なっていました。

雨の日の夜1時を過ぎた頃、

インターホンが鳴りました。

友人は（こんな時間に誰だろう？）

と思ったそうです。

何だか気味が悪く、モニターを確認しました。

そこには、見覚えのない女性が立っていたそうです。

友人は怖くなって、ドアを開けませんでした。

怖くなったものの、

あまり気にはしませんでした。

また、次の雨の日の1時にインターホンが鳴りました。友人は不審に思いましたが、

モニターをつけてみました。

やはり 例の女性が立っていました。

友人は女性に

「貴女は誰ですか？」

と聞いてみました。

女性は何も言わず、

唯虚ろな顔をして立っていました。

また次の雨の日の夜（梅雨の時期なので雨がおおいです）、インターホンが鳴りました。

前の通り女性が居ました。

友人は女性に文句を言おうと、直接会話をしようとおもいました。

友人は女性がいつになったら逃げて行くのか気になったので、スマホでモニターの動画を撮っていました。

外に出ると、誰も居ませんでした。

友人はまだ近くにいるとおもい、

「迷惑なのでもうやめてください！」

と言いました。

家に入り、

動画を確認しました。

女性の映像が暫く続くと、

「迷惑なのでもうやめてください！」

という自分の声が聞こえてきました。

（確かに誰も居なかったのに…）

もう少し動画を見ていると、女性の声で

「私の事忘れたの？」

と 聞こえてきたそうです。

それから友人はその家の契約を止め、

別の家に引っ越したそうです。

あれ以来友人は インターホンが怖くなってしまい、今はインターホンの無い家に住んで居ます。

付け足しさせていただきます。

友人は、以前インターホンのない家に住んでいました。今もです。

という事は、あの女性はインターホンが押せない状態……な、だけで今も友人の部屋の前にいるのかもしれません。

あの女性は一体どうするつもりなのでしょうか？友人に気づいてもらうまでずっと付いてくるのでしょうか？