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長編

邪視 コピペ

匿名 3日前
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中を向けたのだ。 俺は、そこから顔を上げていた。叔父のライトがヤツの背中を照らす。 何が恐ろしかったかと言うと、ヤツは退散する時までも、不気味な歌を歌い、体をくねらせ、ゆっくりゆっくりと移動していた!! それこそ杖をついた、高齢の老人の歩行速度の如く!! 俺たちは、ヤツが見えなくなるまでじっとライトで背中を照らし、見つめていた。いつ振り返るか分からない恐怖に耐えながら… 永遠とも思える苦痛と恐怖の時間が過ぎ、やがてヤツの姿は闇に消えた。 俺たちはロッジに戻るまで何も会話を交わさず、黙々と歩いた。 中に入ると、叔父は全てのドアの戸締りを確認し、コーヒーを入れた。飲みながら、やっと口を開く。 「あれで叔父さんの言う、興味はそれた、って事?」 「うぅん…恐らくな。さすがに、チンコは惨めなほど縮み上がってたけどな」 苦笑する叔父。やがて、ぽつりぽつりと、邪視の事について語り始めてくれた… 叔父は、仕事柄、船で海外に行く事が多い。詳しい事は言えないが、いわゆる技術士だ。 叔父が北欧のとある街に滞在していた、ある日の事。現地で仲良くなった、通訳も出来る技術仲間の男が、 面白い物を見せてくれると言う。叔父は人気の無い路地に連れて行かれた。ストリップとかの類かな、と思っていると、 路地裏の薄汚い、小さな家に通された。叔父は中に入って驚いた。 外見はみすぼらしいが、家の中はまるで違った。一目で高級品と分かる絨毯。壺。貴金属の類…香の良い香りも漂っている。 わけが分からないまま、叔父が目を奪われていると、奥の小部屋に通された。 そこには、蝋燭が灯る中、見た目は60代くらいの男が座っていた。ただ異様なのは、夜で家の中なのにサングラスをかけていた。 現地の男によれば「邪視」の持ち主だと言う。 邪視(じゃし)とは、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つで、 悪意を持って相手を睨みつける事によって、対象となった被害者に呪いを掛ける事が出来るという。 イビルアイ(evil eye)、邪眼(じゃがん)、魔眼(まがん)とも言われる。 邪視の力によっては、人が病気になり衰弱していき、ついには死に至る事さえあるという。 叔父は、からかい半分で説明を聞いていた。この男も、そういう奇術・手品師の類であろうと。 座っていた男が、現地の男に耳打ちした。男曰く、信じていない様子だから、少しだけ力を体験させてあげよう、と。 叔父は、これも一興、と

後日談:

  • https://fumibako.com/kowai/story/1/12.html

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