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長編

邪視 コピペ

匿名 3日前
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思い、承諾した。また男が現地の男に耳打ちする。男曰く、 「今から貴方を縛りあげる。誤解しないでもらいたいのは、それだけ私の力が強いからである。  貴方は暴れ回るだろう。私は、ほんの一瞬だけ、私の目で貴方の目を見つめる。やる事は、ただそれだけだ」 叔父は、恐らく何か目に恐ろしげな細工でもしているのだろう、と思ったという。 本当に目が醜く潰れているのかもしれないし、カラーコンタクトかもしれない。 もしくは、香に何か幻惑剤の様な効果が…と。縛られるのは抵抗があったが、 友人の現地の男も、本当に信頼出来る人物だったので、応じた。 椅子に縛られた叔父に、男が近づく。友人は後ろを向いている。 静かに、サングラスを外す。叔父を見下ろす。 「ホントにな、今日のアイツを見た時の様になったんだ」 コーヒーをテーブルに置いて、叔父は呟いた。 「見た瞬間、死にたくなるんだよ。瞳はなんてことない普通の瞳なのにな。  とにかく、世の中の全てが嫌になる。見つめられたのはほんの、1~2秒だったけどな。  何かの暗示とか、催眠とか、そういうレベルの話じゃないと思う」 友人が言うには、その邪視の男は、金さえ積まれれば殺しもやるという。 現地のマフィア達の抗争にも利用されている、とも聞いた。 叔父が帰国する事になった1週間ほど前、邪視の男が死んだ、という。 所属する組織のメンツを潰して仕事をしたとかで、抹殺されたのだという。 男は娼婦小屋で椅子に縛りつけれれて死んでいた。床には糞尿がバラ巻かれていたと言う。 男は、凄まじい力で縄を引きちぎり、自分の両眼球をくり抜いて死んでいたという。 「さっきも言った様に、邪視は不浄な物を嫌う。汚物にまみれながら、ストリップか性行為でも見せられたのかね」 俺は、一言も発する気力もなく、話を聞いていた。さっきの化け物も、邪視の持ち主だっという事だろうか。 俺の考えを読み取ったかのように、叔父は続けた。 「アイツが本当に化け物だったのか、ああいう風に育てられた人間なのかは分からない。  ただ、アイツは逃げるだけじゃダメな気がしてな…だから死ぬ気で立ち向かった。  カッパも、人間の唾が嫌いとか言うじゃないか。案外、お経やお守りなんかよりも、  人間の体の方がああいうモノに有効なのかもしれないな」 俺は、話を聞きながら弟の夢の事を思い出して、話した。弟が助けてくれたんじゃないだろうか…と。 俺は泣いていた

後日談:

  • https://fumibako.com/kowai/story/1/12.html

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