
中編
山道の熊
匿名 2日前
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自分の故郷は本当に見渡す限り山しかないような超ド田舎で、夏は人里に熊が出たから学校を早閉めするなんてことが当たり前にありました。
話は変わるんですが中学3年生のある日、当時の彼女(2つ上)と付き合い始めたばかりの私は、「彼女とヤリたい」という考えに囚われていました。
しかしながら田舎なんで当然ホテルなんかもなく、お互いの家には祖父母が常に家にいる状態なので家でするのもあまり現実的でない。そんな時、私は妙案を思いつきました。
私の故郷は稲作で有名な地域なので、民家のある場所とは別に各家の田んぼや畑が密集する場所がありました。ただそこは山に近い場所なので、わざわざ畑仕事の道具を家から山まで持っていくのは面倒くさい。なので大体の家は自分たちの畑のそばにバラックを作って、そこに色々な道具を置いてたんです。そこでこっそりエッチをしようと考え、彼女に提案しました。
彼女もそういうことには興味があったようで、とんとん拍子に話は進みました。問題は場所です。運の悪いことに私と彼女も家で畑は所有しているのですが、そもそも家が山に近いのでバラックを作る必要がなかったんです。そこで悩んだ末、なるべく綺麗なバラックを見繕い、そこで済ませようとなりました。
当然持ち主に見つかるリスクはあります。けど当時の私たちにはそれよりもヤリたい気持ちの方が大きく、場所を考え直すことはありませんでした。
選んだバラックはグレーのトタンでできたもので、隣町の加藤さん(仮名)さんが最近新しく作り直したものでした。中には芝刈り機やら鎌やら猫車など農作業に使う物品が多くありましたが、なんとかシングルベッド程のスペースが確保できました。そこら辺にあったゴザを敷いて始めたのですが、彼女のTシャツを脱がせた辺りで外から物音がしました。トタンを叩くような音です。
しまった!と思い彼女にバラックの中にあるブルーシートの下に隠れて服を着るよう言いました。
幸い私はまだ服を着ていたので、音の主を確かめるべくバラックの窓を覗きました。十中八九加藤さんだろう。加藤さんは話せばわかる人だから、彼女と2人きりになれる場所を探してたって言おうなんて考えてましたが、その予想は外れました。
窓の外には熊がいました。熊がバラックに背を向けていたんです。私は戦慄しました。さっきまで勃起していたものが一瞬でしぼみ、興奮で火照った体から冷や汗が吹き出ました。「加藤さん?」と声をかけ
後日談:
- 彼女とはその後向こうの両親が仕事、祖父母が旅行に行ってる間に彼女の家で事を済ませました。
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- 霊怖でも人怖でも無く熊怖ですね!リアルに怖いですよね!うんこりん