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長編

家を護る

えい 3日前
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視して 蛇を箱( 発泡スチロール )に入れ 暖かい居間に移動する。 押し入れの床板は 彼等に元に戻して貰いました。 4畳半から 彼等が出て来たので お茶を入れました。Aは4畳半の部屋をしきりに気にしていましたが 私が気にするなというと 苦笑いをしてお茶を啜った。 お礼を言って みんなで食べてとお茶菓子を持たせ返した後 玄関で見送る私の後ろに 彼女が立った。 私 「こんなはずじゃなかった?」 そう私から切り出すと彼女がピクッと反応した。 私 「生きてる人間の事は複雑過ぎて分からない事ばかり……でもね…亡くなった人の事なら 良く分かるの。隠していても……私には通用しない。貴女は 自ら命を絶った。何故?楽になったの?」 彼女 「ら……く?」 私 「そう…楽になったでしょ?もう 苦しくも辛くもない。何も考えなくていい。でも……貴女は早まった事をした。生きる辛さより 死ぬ楽さを選んだ。どうして 私だけがって…?それは貴女自身が悲観的に物事を考えていたからじゃ無いの?人は 生きている限り 辛く苦しい場面に必ずぶつかるもの。それを乗り越える力があるから みんな頑張って生きて行くの。誰かに励まされ 励まし合って……人が持つ力って何にも負けないのよ?さぁ何があったのか?どうしたいのか?話して…そして お家に帰りなさい。そして 今のご両親の姿を見てきなさい。それで 貴女が少しでも 生きたかったと思えば 救われるから…。」 彼女 「あっ……。」 私 「何を驚くの?それが貴女の姿でしょ?」 彼女 「私 付き合ってる人がいました。同じ職場で働いていた人です。でも…あの女が…!! 私が昔太ってたって事ばらしたうえに 高校の時の写真を拡大コピーして 会社中に……それから 彼は私を避ける様になって…友達も影で笑ってた…。だから ……。」 私 「会社を辞めようとは思わなかったの?人は群れを作ると 群れの中だけは回りの人と同じ事をする。だけど一人になったら……きっと違ったはずよ。一人になった時 自分の愚かさに気付くのよ。仲が良ければ 良いだけ それに気付いた時 自分を責めるのよ?何故?一緒になって笑ったのか?って……貴女だけが苦しかったんじゃ無いの。貴女だけが辛かったんじゃないのよ。そして今 貴女が亡くなった 今 貴女の友達がどんな思いでいるか…?貴女に解る?」 彼女は黙ったまま俯いている…。 私 「貴女がそうしようと思

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  • 強烈な金縛りにあった体験があります。息ができないほど体中を締めつける巳です。ミシミシと床を這う気配やラップ音と共に現れた恐ろしさを思い出しました。金縛りは神様の名前を呼び助けてもらいましたが、巳神様への先祖の失礼が、末裔の私への訴えであったのだと悟りました。自分のことを重ね、深いお話を拝読しました。
    さら
  • 感動しました。何だか切ない気持ちにもなりました。
    しゆか
  • 山口県岩国市の白蛇神社ですか?
    Assy
  • 匿名さん。コメント有り難う御座います。 人は 生きていく中で 様々な壁にぶつかります。それをどう乗り越えるかは その人次第ですが…シを選ぶ事は一番してはイケない行為です。 蛇はもう寿命がギリギリの状態だったのだと 思います。彼に呼ばれていたのかも知れません…。あの家にいたモノ達を託す為に…。 あの親戚の家ではまだまだ たくさん話が出来そうなので また投稿しますね。
    紫雲
  • 悲しさと安堵と…蛇さんも女性も紫煙さんと出会えて本当に良かった。誰も知らずにひっそりと、大きな優しさが、あるんですね。何度も読み返しました。目が濡れっぱなしです。
    匿名
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