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長編 emoji_events 殿堂入り

リアル 後編

しずく 2016年7月20日
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終りを迎えようとしていた。 身支度を整え、兎に角お世話になった皆さんに一人ずつ御礼を言いS先生と帰ろうとしたんだ。 でも気付くと横にいたはずのS先生がいない。 「あれ?」 と思って振り向いたら少し後にいたんだ。 「歩くの速すぎたかな?」 って思って戻ったら優しい顔で 「Tちゃん、帰るのやめてここに居たら?」 って言われた。 実はS先生に認められた気がして少し嬉しかった。 「いや、僕にはここの人達みたいには出来ないです。本当に皆さん凄いと思います。真似出来そうもないですよ」 照れながら答えたら 「そうじゃなくて帰っちゃ駄目みたいなのよ」 「え?」 「だってまだ残ってるから」 また顔がひきつった。 結局、本山を降りる事が出来たのはそれから二ヶ月後だった。実に五ヶ月も居座ってしまった。 多分、こんなに長く家族でも無い誰かに生活の面倒を見てもらう事はこの先ないだろう。 S先生から 「多分もう大丈夫だと思うけど、しばらくの間は月に一度おいでなさい。」 と言われた。 アイツが消えたのか、それとも隠れてるのか本当のところは分からないからだそうだ。 長かった本山の生活も終ってやっと日常に戻って来た。 借りてたアパートは母が退去手続きを済ましてくれていて、実家には俺の荷物が運び込まれてた。 アパートの部屋を開けた時、何かを燻したような臭いと部屋の真ん中辺りの床に小さな虫が集まってたらしい。 怖すぎたらしくその日はなにもしないで帰って来たんだってさ。 翌日、仕方無いんで意を決してまた部屋を開けたら臭いは残ってたけど虫は消えてたらしい。 母には申し訳ないが俺が見なくて良かった。 実家に戻り、実に約半年ぶりくらいに携帯を見ると(そーいやそれまでは気にならなかったな。) 物凄い件数の着信とメールがあった。 中でも一番多かったのが○○。 メールから、奴は奴なりに自分のせいでこんな事になったって自責の念があったらしく、謝罪とかこうすればいいとかこんな人が見つかったとかまめに連絡が入ってた。 母から、○○が家まで来た事も聞いた。 戻って二日目の夜、○○に電話を入れた。電話口が騒がしい。 ○○は呂律が回らず何を言っているか分からなかった。 …コンパしてやがった。 とりあえず電話をきり「殺すぞ」とメールを送っておいた。 所詮世の中他人は他人だ。 翌日、○○から謝りたいから時間くれない

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  • これ1番好き
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  • 最後の方怒涛の展開すぎてガチおもろ
    名無しさん
  • コイツ糞弱かったなアリンコより弱かった
    俺の中にいるモノ
  • 悪霊にはワクチン行き渡ってるで。
    ものもらい相続税
  • こぉ言う悪霊にこそコロナウイルスに取り憑いて貰いたいものですなぁ(笑)
    殺したい
  • 「アイツ」の正体ってなんだったのだろう。誰かの嫁さん?
    ゆーへー
  • 物語としてちゃんと練られてるのがとてもよいなぁ。最後の告白を読むと、何でTが○○を責める記述が多いのか、なぜその後の話でも○○の登場頻度が高いのかがわかる。
  • 良くあるコピペですね。
    環七
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