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魔法の影の話
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魔法の影の話

10時間前
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春のある日、父親の大輔は、もうすぐ10歳になる娘の愛美の誕生日プレゼントを選ぶため、郊外にある古いおもちゃ屋に足を運んだ。何年も前から変わらない店内には、懐かしいおもちゃが並んでいたが、その中から愛美が欲しがっていた「魔法の剣」を無事に見つけることができた。

愛美は母親を数年前に亡くして以来、父親と2人三脚で支え合ってきた。彼女の笑顔を見ることが何よりも大切だった。プレゼントが喜ばれることを願いながら、大輔は誕生日の日を迎えた。

誕生日当日、ケーキとハンバーグを囲み、愛美は嬉しそうに蝋燭を吹き消した。プレゼントの剣を手に取った瞬間、目が輝いた。彼女の「パパ、ありがとう!」の声が、大輔の心に温かさをもたらした。

その日から、愛美は毎日剣を振るいながら、魔法の冒険に出るようになった。大輔も仕事から帰ると、彼女の世界に入り込んで遊ぶのが楽しみになっていた。

数日後、愛美が「空を飛びたい」と言った。そう言えば、彼女が見ているアニメのキャラクターも空を飛ぶ魔法少女だった。大輔は彼女を高く持ち上げて喜ばせた。

しかし、数日後、愛美の様子が明らかに変わっていった。遊ぶ内容が剣の戦いばかりになり、他の遊びに興味を示さなくなった。彼女が外で遊ぶ姿を見せることが少なくなり、ついには「魔法で怪獣を倒す」と言って友達に怪我をさせてしまった。

大輔は心配になり、剣を取り上げた。愛美は部屋から出てこなくなり、その表情はどんどん暗くなっていった。彼女のことを思い悩む日々が続いた。

ある日、剣を隠していた高い棚から、それが消えてしまった。愛美の身長では届かないはずなのに、どうして?

それから数日後、愛美は何も言わずに学校を休み続けた。心配した大輔は、彼女に話しかけるが、愛美は返事もせず、ただじっとしていた。

春のある朝、愛美が近くの公園で発見された。彼女のそばには、誰も見たことがない剣が落ちていたというが、警察はそれを見つけられなかった。

その後、父親は警察に呼ばれ、愛美がどのようにして剣に魅了されたのかを尋ねられる。大輔は心の底から感じた恐怖を語った。「愛美は剣に取り憑かれていた。彼女の心の中には、魔法の力を求める影があったのだ。」

警察は言った。「剣には何も特別な力はなかった。しかし、彼女が求めたのは、空を飛ぶ自由だったのではないのでしょうか。」

「そうかもしれない……愛美は、もっと高く飛びたかったのだ。」

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