
中編
山中の歩道橋
匿名 3日前
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もなかった!)
そう思って顔を上げた時
はるか先のカーブ手前を何かが横切る。
動物…?…ビニール袋とか…?
頭の中で必死に言い訳しようとしたが
分かっていた。
身長1メートル強ある、人間だ。
白いワンピース姿の女の子。
どうしよう…どうしよう…と思いながら、車は走り続ける。
そして先ほど女の子を見たカーブを通った。
でも何もいなかった…。
(絶対ついてきてる…)
それは直感だった。でもそんな気がし始めた。
それから異変を感じたのは、5分くらい走った時だった。
普段山を下る時、15分もあれば降りきる事が出来るのだがいつまでたっても、降りた先の交差点にたどり着かない。
おまけに降り始めと似たようなカーブを走っている気がしてならない。
そう、気づき始めた時。
カーブの先に、歩道橋が見えた。
その山に一箇所しか無いはずの。
(嘘…だ…)
幻覚だ…。
必死に思い込もうとした。
でももう目の前に歩道橋が迫っていた。
また俯きがちに歩道橋のところを通り過ぎた。先ほどの女の子はどこにも見えない。
しかし、ルームミラーの中には居た。
ゆっくりと後部座席の方へ振り返る
後部座席に座っている
女の子は俯いたまま言った。
「車に……ひかれちゃったの…」
「ねぇ…助けて…」
「うわあああああ」
ハッと顔を上げると車は停まっていた。
歩道橋の先の次のカーブにある路側帯に停まっていた。
時刻はまだ午後5時過ぎだった。
後日談:
- 何かが本当で何かが偽りです。
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chat_bubble コメント(2件)
- 時間ループしてるんですけどぼんばー50
- 間開け過ぎ、、、結梅