
長編
偽リナキ体験談
まなみ 9分前
chat_bubble 1
18,843 views
」
30分前?
私がまだあのデパートの、非常階段に隠れていた頃の時間です。当時携帯電話なんてものはありませんでした。
あってもポケベルくらいです。私が電話するなんてありえないしできない事なんです。
もう何がなんだか分かりません。
世界が意思を持ち、私に敵意を向けているかのような思いに駆られ、私は関を切ったかのように、その場で泣き叫びました。
§
以上が、私が過去に体験した話です。
脚色も誇張もありません。
ありのままの体験談です。
あまり怖くないですよね?正直訳の分からない話ですから。
ただ、一つだけ言える事があります。
私はこの体験をしたからこそ、怪談というものに興味を持ったんだと思います。
怪談は、答えのない不可思議な事ばかりです。
そう怪談は、不可思議連鎖の物語だと、私は思っています。
ただ……この話を友人にしたところ、その友人は私にこう言いました。
「お前、本当にコオリノだよな……?」
もちろん、
「そうだよ」
と、答えましたけどね(笑)
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(1件)
- 文章上手いですね。 おもしろかったです。匿名