本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

長編

偽リナキ体験談

匿名 2日前
怖い 430
怖くない 335
chat_bubble 1
18,841 views
 この話は、私、コオリノ本人が体験した話です。 思えばこの体験を期に、私は怪談というものに興味を持ち始めたのかもしれません。 初めに言っておきます。この話には霊などといった類はでてきません。多分……違うと思います。 偶然の産物。 私はそう思う事にしています。 それでは、お読みください。私が小学6年生の頃に体験した話を。 § 私はその日、H県K市にある戸畑商店街にいました。 目的は、その商店街の中にある本屋です。 程なくして本屋に着いた私は、目的の本を探す為、本棚の周りをグルグルと徘徊していました。 その本屋には、中に大きな四角形の柱がいくつかあって、四角形のそれぞれの面が、全面鏡張りになっていました。 私は本屋に入ると長居するたちでして、その日も何度も同じ場所をグルグル周りながら、目新しい本を物色していたんです。 やがて、ふと違和感を感じました。 それはあの柱にある鏡です。 見ると、そこには私が映っています。当たり前ですよね。が、もう一人、私の他に映っている人物が居ました。 これもまあ当たり前です。だって他に客がいるんですから。 でも私が感じた違和感はそこじゃありません。 さっきから、不意に視界に入るその鏡の中に、まったく同じ人物が、私の後ろにいたのです。 まるで、私の後をつけているかのように。 その人物は男でした。黒縁の眼鏡を掛け、頭部は少し禿げていたと思います。 水色の半袖姿で、小太りの男性。 年は30後半から40代といったところです。 ちなみにその時点で、私が本屋に入って既に2時間ほど立っていました。 私は何だかそれが面白くなり、わざと誘導してみようと考えました。 正直その時はまだ、本気でその男が、私をつけているなんて思っていなかったから。 私は直ぐに踵を返すと、婦人雑誌コーナーに向かいました。 男が読むようなものはもちろんありません。 本を物色する振りをして、私はふと、鏡を見ました。 いました、例の男が。 婦人雑誌コーナーに、私の後をついてくるようにして。 ドクドクと、血管の中の血が、物凄い勢いで流れるのを感じます。 高揚しているのか頭に血が上り、その場に居ても立っても居られず、私は本屋を飛び出しました。 早歩きで本屋を出ます。 そして頭の中であれは私の勘違いだと、何度も強く念じました。 アーケードの中をしばらく進むと、タイトーと書かれたゲー

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(1件)

  • 文章上手いですね。 おもしろかったです。
    匿名
0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.238

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...