
長編
1人かくれんぼ
とおむ 3日前
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まだ、終わってない…。)
数日が経ち、姉貴がもう大丈夫だということで両親が帰宅してきた。
原因は最後まで分からなかったらしい。
俺は姉貴の話を聞く度に罪悪感にかられ、また、まだ終わってないのでは?という恐怖にかられた。
大学では以前とうって変わって、Bと仲良くなっていた。その為か、元々親友のAと3人で行動することが多くなっていた。
そして、幽霊が見えるというBをバカにするようなやつはシカトするようになっていった。
1人かくれんぼのことも忘れかけていたある時、俺とAとで今度の休みに独り暮らししているBのアパートに遊びに行くことになった。
この数ヶ月でBとは親友になっていた。
当日、自宅の前でAの車に乗せてもらい、Bのアパートへ向かった。
アパートは1DKのどこにでもあるアパートだ。
玄関から入り、すぐが台所。そして、壁を隔てて別な部屋という感じだ。
Aは笑顔で迎え入れてくれた。
台所を通り、奥の部屋の扉を開けると絶句した。
オカルトグッズの山だ。
(ヤバい…)
どうにか、帰る理由を見付けて立ち去りたいと考える内にあるものが目に入った。
「テディベア」
「えっ…。」
思わず、声が出てしまった。
「気付いたかい?懐かしいだろう。」
頭がパニックになる。ふと横を見るとAも笑っている。そして、Aが口を開いた。
「お前さ、Bのこと頭おかしいって言ってたろ?実はな俺も見えるだよ。人には見えないものがお互い見えるからすぐに仲間だって分かったよ。」
「Aと俺とはすぐに打ち解けた。でも、学校じゃ友達じゃないふりをしてたんだ。…今までバカにされてきたからな。復讐してやる為にな。」
「1人かくれんぼ、俺が教えたろ?お前なら、絶対にやると思ったんだよ。その後でBに、お前に何か憑いているような振る舞いをさせて怖がらせるつもりだったんだがな、まさか自分で手順を間違えてくれるなんて。嬉しいぜ。しかも、それで本当に悪いことが起きるなんて。」
「俺に電話があった時にはまさかと思ったよ。でも、笑ったね。あの必死さ。…あの時、最初俺1人で部屋に入ったろ?あれな、このぬいぐるみを取って、隠す為だったんだよ。最初からぬいぐるみは部屋にあったんだよ。服の中に隠したの。よく見れば膨らんでて分かったのに、お前さ、必死過ぎて見てねーの。泣きそうな面して笑ったぜ。」
「くそがっ!」
「あっ?もう一度言ってみろ!お前
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- 人間不信確定直球
- こわKen
- 誤字多いし読み辛かった本当にあった怖い名無し
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- 途中でやめなかったらどうなっていたのでしょうか?夢
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- 知ってる話しだ咲羅