
長編
お札の貼られた廊下
匿名 3日前
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を歩くのが何と無く嫌で、帰りは宮本に後ろを歩かせた。
結局、その日はAと私、宮本で二階の部屋で寝る事になったが何事もなく次の日の朝を迎えた。
あんな話を聞いた後だからか、何かあるのではないかと夜は少し眠れなかったが予想に反していたって普通だった。
そして私達は宮本のご両親に挨拶をして、宮本に車で京都駅前まで送ってもらい、そこで別れた。
何と無く昨日 宮本から聞いた話をAに聞かせるのは良くないような気がして、その時は未だ話していなかった。
一応 宮本の家族の話であるし、A自身もあの話を聞きたいとは思ってないような気がしたのだ。
そんな風に思いながら、私達は電車に乗って目的地へと向かった。
道中はお酒を飲んだりして移動したせいか、昨日聞いた宮本の話の事などすっかり忘れて旅行を満喫していたが、ある神社にお参りに行った帰り、不意にAが言った。
A「宮本さんちのあの廊下のお札 怖かったよねぇ」
「さすがに怖かった。夜とか何か出てくるんじゃないかと思って、正直少し寝れなかったもん」
A「確かに、でもお札が貼ってあるからそこらへんは大丈夫なんじゃない?」
「何が大丈夫なの?」
A「え、だから、お札が貼ってあるからあの奥からは何も出てこれないんじゃないの?」
「…………」
私はその時、宮本が言っていた魔除けのお札の意味を理解した。
お札はあの部屋ではなく、あの部屋からこちら側に何かが来る事を拒む為に貼られていたのだと。
それ以来、宮本の実家には行っていない。
大学を卒業する頃、宮本と話す機会があったのだが、どうやらお祖母さんも少し前に亡くなったとの事。
今でもあの薄暗い廊下の奥にはお札が貼られているのだろうか。
後日談:
- またしてもおばあちゃん系の話です。 多少会話や描写は過剰に演出していますが、本筋では私が実際に見て、先輩から聞いた話をそのまま書き起こしました。 何か直接的に霊障があったわけではないのですが、本当に床や壁、天井にまでお札が貼られていたあの光景は忘れることができません。 この先輩からはよく色々な怖い話(本人の体験談が多い)を聞かせてもらっていたので、これから少しづつ投稿していきたいと思います。
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- なんで先輩を呼び捨て?ま
- 御札が貼られてるの見たことないが、怖そうだ。Nanoarchaeum
- ゾクッとするような話ですね!ぼんばー50
- 結梅様、わーい様、コメントありがとうございます(^.^)七品
- お札がペタペタ~わーい
- ここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここここわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわいいいいいいいいいいいいいいいいボルゲーノ