
小学校の遠足でアスレチックの自然公園に行った。
ここには100のアスレチックがあり一つクリアすると1点が得られ、100点中何点取れるか楽しんで競っていた。
そのなかで、遠足では3つだけ使用禁止のアスレチックがあった。使用禁止なのは俺の学校の遠足としてのみであり、他の学校の子供は普通に使っているし、遠足以外で家族と来たときなら使ってもよく、あくまで学校行事の遠足として禁止だった。
3つのうち2つは、高いところに登って綱を渡ったり、万が一失敗したら怪我をしかねないややリスクのあるアスレチックだった。
だが、残り一つが木の上の隠れ家みたいなところに入り景色を楽しみ、帰るときは滑り台で下りてくるアスレチックで、別に危険そうな感じはなく、むしろ子供が喜びそうなのに。
俺はそのことにやや不満を感じながらも、今度家族と来ればいいかと思っていた。
それから数ヶ月後、開校記念日に両親や妹とそのアスレチックに来た。平日なので客は少なくアスレチックをスイスイ進めることができた。
そんななか、あの使用禁止だった隠れ家の前に来た。両親や妹はずっと後ろにいるため近くには俺1人だった。
俺は綱や梯子を登って木の上の小屋みたいなところまで来た。
近くには誰もいないし、俺はどんなもんだい!と遠足で入れなかった小屋に入って優越感を感じていた。
景色を眺めたあと、俺は小屋のなかでひと休みするように腰を下ろした。
近くは鳥の声だけが聞こえる静かな森で、空は曇りで昼間なのにやや暗かった。
ふと何か感じて顔をあげると・・。
隠れ家の小屋の窓から女の子が覗いていた。
俺は驚きながら目が合うと、女の子の顔は引っ込んだ。
俺は小屋から出てみると、女の子はどこにもいなく、小屋の窓の外は高い場所にあるただの空間で足場などは全くなかった。
まさか、遠足で使用禁止だったのは俺みたいな体験をした人がいるからだろうか。
俺は背筋が寒くなり、道を折り返して戻ってきた俺を両親や妹は不思議そうに見ていた。
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