
若手エンジニアの私は、冬の冷たい風が吹きすさぶ夜に、高層マンションに引っ越した。新しい生活は期待でいっぱいだったが、引っ越しから数週間後、私はある恐ろしい現象に悩まされることになった。
最初の異変は、電子レンジから始まった。安物を選んだためか、料理が終わった直後に自動的に温めを続ける機能があり、何度かそのまま放置してしまったことがあった。
ある晩、遅くまで作業をしていた私は、夕食に冷凍のピザを温めることにした。電子レンジの前で待っていると、視界の片隅に異様な点滅を見つけた。
「もうすぐ終わるから、待とう」と思ったが、何かが胸騒ぎを感じさせた。
その時、電子レンジから突然、「オートヒート解除しました」という音声が流れた。私以外に誰もいない部屋で、無邪気に響くその声に、背筋が凍る思いがした。
恐怖心に駆られた私は、すぐに部屋を飛び出し、近くのカフェに駆け込んだ。
次の日、恐る恐る帰宅すると、電子レンジはそのままに置かれていた。特に変わったことはなかったが、どこか不安が残った。
その数日後、今度はスマートフォンに異変が起こった。充電器が壊れやすく、100均のものを使っていたが、ある日、画面が突然フリーズし、「ここここここここここ」と文字が連打され始めた。驚いた私は、何が起こっているのか理解できず、手が震えた。
「ここにいる」とでも言いたいのか?不気味な予感がしたが、電源ボタンを何度押しても反応しない。焦りから、私はスマートフォンを壁に叩きつけた。
その後、カフェで一夜を過ごし、朝帰るとスマートフォンは正常に戻っていたが、予測変換のトップに「ここ」が表示された瞬間、恐怖が再び私を襲った。
それ以来、奇妙な現象は続いた。部屋の鍵が何度も開いていたり、夜中にトイレが自動で流れたり、友人との通話中に女性の声が混ざることがあった。
全ての現象は短く、説明のしようがなかったが、そのすべてが私の心を不安で覆い尽くした。
そんな生活の中、私は恐怖に耐えられず、引っ越しを決意した。しかし、その高層マンションでの不気味な出来事は、今も私の心に深く刻まれている。
その後も思い出したらまた書こうと思っている。
ではまた…
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



