
そのときである。
突然電気が消えて、列車はブレーキがかかった。
「きゃあ!」
叫び声をあげる女性。
深夜特急は少しずつのろくなり、そして停まった。
「ただいま電気設備の不具合及び信号トラブルが発生いたしました。そのためこの電車はしばらく運転を見合わせます。」
とアナウンスが流れた。
豆電球のような予備の電気がつき暗闇ではないが、何かいい感じだった。
女性は心配そうにあたりの様子を見ていたので、
「大丈夫でしたか?」
「ええ!大丈夫ですけど・・」
俺は女性に声をかけた。
そしてなかなか復旧しそうにないので、そのまま世間話に入った。
女性は20才の大学生で今日は都心で友達と遊んだ帰りだったという。
暗闇の中、女性の顔や胸などが豆電球に照らされて何かいい雰囲気だった。
電車はなかなか動かなかった。
その分、女性といろいろ話した。
彼女は麻美(あさみ・仮名)という美人に多そうな名前だった。
しばらく経つと、電車は動き始めた。
麻美にどこで降りるのか聞いてみると、偶然にも同じ駅だった。
深夜特急が駅につくと、俺は麻美と一緒に降りていった。
駅のエスカレーターを降りながら麻美と話し続ける俺。
麻美は何度見ても可愛らしい若い女の子だった。
そのあと駅前のロータリーまで来ると、俺は
「よかったら、連絡先交換しませんか?」
麻美は少し不思議そうにしながらも、LINEの連絡先を教えてくれた。
「では、また。」
麻美はロータリーで家族か誰かが待っている車まで駆けていった。
その後、俺は麻美とLINE続けていた。
既読スルーとかも普通にあったが、それでもLINEを続けていった。
ある金曜日のこと・・
「今日も深夜特急で帰るの?」
と麻美からLINEが来た。
「深夜特急」という呼称は麻美にも浸透していた。
「うん、そうだよ!」
「じゃあ、待ち合わせしない?」
そして、駅のコンコースで麻美と待ち合わせ。
この日も友達と買い物にでも出かけたのか、可愛らしい服装だった。
そして麻美と特急列車のホームへ。
この前と同じように、1階の麻美と個室に入った。
だが、今回は見ず知らずの2人ではないという・・。
深夜特急が走り出してからも、麻美とずっと話していた。
しばらくぶりに会えたこともあり、話は弾みに弾んだ。
そして列車が速度を上げるとともに、俺たちも距離が縮まる。
いつのまにか麻美がすぐ隣にいた。
そしてお互いの体に軽く触れる俺たち。
そして、俺は麻美と抱き合い、初めてのキスをした。
後日談:
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