
次の日も女子大生としての学生生活が続いた。
基本は女子グループで行動するが、男子学生から話しかけられる機会も多くあった。
やっぱり果帆みたいな可愛い女の子だったら、男の子たちも興味持つんだなって思っていた。
あるとき、廊下をたまたま一人で歩いていると、同じ学科の男の子の遼馬が俺に近づいた。
「あ、果帆ちゃん!」
「どうしたの?」
遼馬は少し緊張した感じだった。
遼馬は果帆と関わりのある男子の中では割とかっこいい方だった。
「今日の午後、暇?」
「どうして?」
「俺と映画でも見に行かない?」
デートへの誘いだった。
悪くは無さそうだし、女としてデートするのも面白そうなのでOKした。
午後の講義が終わったあと、遼馬と映画館へ。
費用はほとんど彼が出してくれた。
手を繋いだりはしないが、すぐ横に遼馬がいてなぜかドキドキする俺。
今の体が女だからか、男が近くにいるとドキドキしていた。
映画が終わると、遼馬と夕食をともにする。
何かいいムードだった。
帰り道はさらに遼馬と距離が縮んだ感じがした。
俺が遼馬の手を握ったりすると喜んでいた。
そして次に会う約束などをして、それぞれの家に戻る俺たち。
俺は家に帰ると、遼馬と一緒にいたことを想像しながらドキドキしていた。
・・・
次の日も俺は遼馬と会った。
街で雑貨屋や衣料店が並ぶお洒落な通りを歩いた。
気がついたら彼とだんだんと距離が近くなっていて、体を寄せて歩いたりしていた。
だが遼馬と一緒にいることに何故かどことなく違和感があった。
帰り道、遼馬と分かれるところで不意に
「果帆ちゃん。俺と付きあわない?」
「えっ?」
俺は何て答えてよいか分からず固まってしまった。
「俺、果帆ちゃんのこと前から好きでさ。」
「わ・・私も遼馬くんのこと、いい人だなって思ってたけど・・」
だが、俺は少し考えたほうががいいと感じた。
確かに遼馬は優しくていい感じがするが、デートしてみた様子から是非付き合いたいって程ではない。
俺がリアルに女だったらそう思うだろう。
「遼馬くんって、カッコいいし私よりもっと合う人がいると思う!だから・・」
遼馬は一瞬硬直したが、そのあと苦笑いをしながら、
「分かった。そうだよね!」
遼馬は振り返らずに去っていった。
俺は後悔はしなかった。
後日談:
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