
短編
おはぎが好きな母親
匿名 2日前
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怖くない話。
今から17年ほど前に私の母はこの世を去った。
葬儀等を終えて落ち着いて仕事に勤しんでいたある日、当時の交際相手の母親から手作りのおはぎを貰った。
それをテーブルの上に置いて昼寝をしていたら、夢の中に母が出てきた。
母は椅子に腰掛け黙々とおはぎを食べていたのだが、スプーンを咥えて前歯の代わりにして食べている。
(母は歯を悪くしており、生前そのようなスタイルで固いものを食べる事がしばしばあった。)
“ああ…そう言えば母さんはおはぎが好きだったなぁ…”
そう思ってその光景を眺めている所で目が覚めた。
起きてからおはぎを食べたら、小豆が若干固めで夢の中の母の行動に納得が行った。
後日談:
- 後日、当時の交際相手から「母さんが小豆の茹で方間違ってさぁ…あんなの渡してごめん!」って話してたので「美味しかったよー」って伝えておいた。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(4件)
- ななしこ様 確かにそうなのだと思います。 仏様にお供えする。と良く言いますものね。 この話を思い出したと言う事は、母がおはぎを求めているのだと思ったので、投稿した翌日に買って来て供えました。咲 桜花
- お母様は好物のおはぎが嬉しかったのでしょうね。霊にも、味覚や触感はあるみたいですょ。亡き父の仏前に、特上のお酒を供えたら、今日の酒は旨い!と出てきました!ななしこ
- 匿名さん コメントありがとうございます。 確かに、あの頃は切なかった。 母はこれ以外でも時々夢に出てきてましたが、最近は出てこんですね。咲 桜花
- 何だか切ないお話でした。匿名