新着 短編
うどん

僕小さい時うどん大好きで、
もちろん幼くても食べられるように
小さく切られた感じのうどんで、
すするほど長さもないくらいに切って
食べてたんです。
ある日、いつもの事のように
うどんを食べてたんです。
でも普段うどんを切って食べていたのに、
切るの忘れてて、
長いまま啜ったので、
喉に詰まらせてしまったんです。
それで少しの間うどんがトラウマに
なったんですが、
そんなことすぐに忘れて
1ヶ月後にはトラウマを克服して、
たまたまあった白い縄を見るだけで
「うどん!うどん!」
って言うくらい。
トラウマを克服したと同時期に、
父が自殺して、それが首吊り自殺だったんです。
僕小さかったので、それが全く理解できなくて、
父が死んで悲しかった、
という感想しか残ってないんです。
でも、もう少し大きくなって、考えてみると、
僕が見て「うどん!うどん!」
といった白い縄は父の自殺道具だったんです。
それと同時期に僕はうどんで喉を詰まらせた。
なんか繋がってる気がして怖くて、
親に言って、お祓いをして、
それ以降何も無かったんですが、
今だに少し紐や縄が怖いです。
皆さん、
意外と身近に、そして隠れて
人の狂気っていうのはあるものですよ。
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