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夏期講習会⑤(亜佑美へのラブレター)

亜佑美たちと蒲田駅前まで歩き、亜佑美も俺と同じく後期の講座は受講しないことが分かった。
そして亜佑美たちが蒲田駅の改札に入る前、俺は亜佑美に手紙を渡した。
「え?○○くん?」
「あとで読んで!」
そう言うと、俺は走って夏期講習会場に戻った。
教室に戻ると午後の授業が始まるまで10分もなかった。
弁当を食べないと親がどんな顔するか分からないし、捨てる訳にもいかないので俺は必死に弁当を食べた。
弁当を食べながら、俺は亜佑美に手紙を渡したことを考えていた。
あの手紙には
「ずっと好きでした。8月31日の午後1時に東急の蒲田駅前で待ってますので来てください。だめならこのことは忘れてください。」
と書いていた。
8月31日は模試も何も無いはずなので、亜佑美自身に予定がなければ大丈夫なはずだった。
亜佑美に手紙を渡したのは友達も見ているので、今頃
「どうしよう?」
「やめた方がいいんじゃない?」
みたいな話をしているかもしれない。
理由はどうあれ、その日亜佑美が現れなければ俺は諦めるつもりだった。
・・・
そして、8月31日が来た。
当時は、どこの学校もこの日が夏休み最後の日だった。
俺は20分も前に蒲田駅に着き亜佑美を待っていた。
汗くさくならないように自転車ではなく電車で来た。
俺は亜佑美らしき女の子がいないかずっと探していたが見つからなかった。
そして時間は12時58分。
そろそろ来なかったら・・
そして、1時になってしまった。
もう、だめかな。
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