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短編

廃醫院の少女

ひろ 2日前
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私は廃墟マニアで、全国数百か所の廃墟を巡ってきました。 心霊目的ではなくて、純粋に廃墟の持つ退廃美に惹かれていたので、怖いなんて感じたこと一度もないですし、夜中に現地入りして、暗い中一人で内部を視察してもへっちゃらでした。 ただ一度だけ不可解な経験をしたことがあります。 某所の古い醫院跡を探索していたときのことです。 ここに来るのは二度目で、私自身とてもお気に入りの廃墟でした。 大正時代に開院し昭和初期に閉院した、とても歴史ある醫院跡でした。 しかしながらかなり崩壊が進んでおり、内部は危険がいっぱいです。 私はつぶさに写真を撮りながら探索していました。 二度目なので間取りも頭に入っていたし、前回撮り損ねたものを撮ることに夢中になっていました。 そんなときにふと顔を上げると、いつの間にか入り口に一人の少女が立っていました。 ぼろぼろの廃墟に似つかわしくない、白いふわふわのスカートを穿いた子で、13~14歳ぐらいでしょうか。黒い髪を二つに結っていて、白い肌と大きな黒い瞳が印象的な少女でした。 とにかく全くの予想外でしたので、かなり驚いて「うわ!」と声が出てしまいました。 少女はそんな私の様子を見ても表情を全く変えずに、どこかぼんやりとした顔のまま上の方を指さしたのです。 「ここ、二階もありますよ」 彼女は静かにそう言ったのです。 すると私が何かを言う前に、くるりと背を向け、行ってしまいました。 一瞬「・・・・・・」と狐につままれた私でしたが、すぐに少女を追いかけました。 が、もうそこに彼女の姿はなかったのです。 この廃醫院は人里離れた深い森の中にあったので、木々に隠れて見えなかっただけかもしれませんが、とにかくもう彼女の姿は見えませんでした。 ちょっと不気味になった私は探索を切り上げ、そのまま戻ることにしました。 少女の言った二階は、既に探索していましたが、あそこに少女が見せたい何かがあったのでしょうか。。。 この四年後、私は三度この廃醫院を訪れたのですが、その時は二階部分が崩壊しており、もう入れなくなっていました。 一体彼女は何者だったのでしょうか・・・。

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  • 建設されてからかなりの時が経ちボロボロにも関わらず、少女の2階に誘うような行動が事故を起こさせて仲間にしようと企んでいたのでは…と思ってしまいました。
    うみゅ
  • えぇ…自分のタヒ体があったとか…?(>_<)
    バターオイル
  • ひぃーーー
    ぶーぱん
  • 色々憑いてそつ!
    環七
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