
中編
目を…
匿名 2日前
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これは会社の後輩が体験した出来事です。
後輩目線で書きます。
晩飯をコンビニ弁当で済ませる生活を続け2年。
そろそろコンビニも飽きたなと、たまたまほか弁にしようとほか弁へ行ったときの事。
多少歩いてしまうが、線路沿いのほか弁へ向かった。
向かっている途中
「歩くの面倒だしやっぱりコンビニにしておけば良かったかな」
なんて思いつつも、コンビニを過ぎて結構歩いてしまったのでそのまま向かう事に。
この時引き返してコンビニにしておけば…。
ほか弁の灯りが見え、手前にある踏み切りに差し掛かったとき何故かゾワッとした。
「なんだろう」
そう思いつつ踏み切りを渡った直後、背中が妙に寒く感じ後ろを振り返った。
踏み切りの向こうに誰かが立っている。
白髪の老婆だ。
その顔が異様だった。
目が真っ黒で穴が空いている様になっていた。
その顔を見た瞬間、この世の者ではないと分かり走って目の前のほか弁へ入り、外を見ると老婆はいない。
弁当を買い外へ出て周囲を見渡すが誰もいない。
帰ろうと足を踏み出したその時
「目を…」
声が聞こえたと言うよりは頭の中に響いてきたと言ったほうが正しいのかもしれない。
数メートル先にまたあの白髪の老婆が立っていた。
「ギャーッ!」
帰り道とは逆の方向へ、どこに行くかなど考える余裕もなくひたすら走って逃げた。
息切れしながら周囲を見渡す。
そこには老婆の姿はない。
帰りたいがまたあの道を通ると老婆に出くわすかもしれない。
すると、目の前の曲がり角からタクシーが出てきた。
「タクシーで帰れば老婆に会わずに帰れるかもしれない」
そう思いタクシーを止め、タクシーで帰ることに。
はじめに老婆に出くわした踏み切りが見えてきた。
警戒して踏み切り周辺を見渡すが老婆はいなかった。
「助かった…」
ふと気になったのでタクシーの運転手に
「あの踏み切りで誰か亡くなりましたか?」
と聞くが
「聞いたことありませんね~」
なぜあの場所に現れたのか分からなかったが、とりあえず無事自宅へ着いた。
料金を払い、タクシーから降りた。
タクシーが走り去ったのを見届け、自宅へ入ろうとした時、背後に気配を感じた。
まさか…と思い後ろを振り返った瞬間、目の前に白髪の老婆が立っており
「目をくれぇ~っ!!」
穴が空いた様に目が真っ黒な白髪の老婆が凄まじい形相で叫んだ。
「ひゃあーっ!」
情けないような悲鳴を上げながら自宅へ駆け込んだ。
家
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- 怖いgっっk
- やばっあー