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短編

神の石

かわ 2018年10月25日
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本家に伝わる実話です。 我が家は昭和初期に、曾祖父が本家から土地を分けてもらい分家して興した家です。 本家は少なくとも江戸時代から農業を生業として生計をたてておりました。 本家の敷地の庭の一角に祠があります。 その祠の中にそれ程大きくない石が祀られています。 その石のいわれはこうです。 江戸時代もしくはそれ以前の話。私の先祖が病気になり、その病気がなかなか治らなかったらしいのです。 困っていた先祖は、あるとき夢枕で神のお告げを聞いたらしいです。 お告げによると◯山の頂上に、光りを放つ石があり、それを家に持ち帰って祀れば病気は治るというものだったそうです。 先祖はお告げのとおりに◯山の山頂に行きました。光りを放つ石とやらを探しましたが、見つからなかったといいます。 諦めかけて山を降りようとしたとき、草むらが一瞬光り、そこに光りを放っている石があったといいます。石が見つかると、光りはすぐに消えたらしいです。 先祖はその石を見つけたとき、ためらいなくこれがお告げの石だと思ったといいます。 さっそく石を家に持ち帰り、庭の一角に石を安置して、しめ縄や柴を供えて祀ったといいます。 その後、不思議なことに先祖の病気は回復しました。 それから、本家では代々その石を神の石として祀ってきました。 時は流れて、大正〜昭和にかけて。 本家が家を建て替えることになりました。大工さんを呼んで家の建て替え作業がはじまりました。 その時、一人の大工さんが神の石が祀ってあるところに大工道具をポンッと立て掛けたらしいのです。 その日の夜、その大工さんは急死したといいます。 それ以降、本家では石を粗末に出来ないとして、家の建て替え作業と同時に、庭の一角に祠を建てて、神の石をその中に移したそうです。 そして、現在まで石は祠の中に祀られています。

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