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長編

みた夢

匿名 2日前
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目が覚めると、あまりに眩しくて目が開けられませんでした。 壁紙も天蓋も寝具も真っ白で、窓から射し込む太陽光が部屋中に反射していました。 雇い主がまだ寝ているというのに、カーテンを開けた家政婦にイラっとしました。 片目を開けて、ベッドサイドテーブルの上に置いてある時計を見ると10時過ぎでした。 太陽光が強くなっているわけです。 上体を起こし、ぼーっと室内を眺めると、家具の上に写真立てが並んでいます。 私たち夫婦の写真ではありません。 夫と不倫相手の女の写真です。 私を追い出そうと、夫が実力行使に出たのです。 私は怒りにまかせて写真立てをめちゃくちゃに倒しました。 そうしているうち、悲しくなってきました。 「キャアッ」 ドアの方から悲鳴がしました。 振り向くと、家政婦の一人が怯えて立ちすくんでいました。 「あなたね、私が寝ているのになんでカーテンを開けるのっ」 と私が叱り始めると、彼女は走って逃げて行きました。 カーテンの事もそう、この態度もそう。夫の私に対する態度に影響され、使用人が私をバカにしているのです。 私はベッドに突っ伏して泣きました。 玄関の方が騒がしくなったので、夫が帰ったのが分かりました。 夫が仕事で成功し、私たち夫婦は古いけれど大きな屋敷に住んでいます。 私は寝室を出て、赤い絨毯の敷いてある廊下を突き当りまで歩きました。 そこから階下の玄関ホールが見渡せます。 夫と運転手、4人の家政婦、そして写真の女がいました。 女は私を見上げて驚いた様子でした。 夫は私が出て行ったものと思い、不倫相手を連れて来たのでしょう。 「なんだ、お前は!なんでいるんだっ!」 夫が私に怒鳴りました。 「出ていけっ!」 凄い形相で私に怒鳴りつけます。 「なんで私が出て行くのっ!出て行くのはその女でしょっ!」 私も大声で言い返しました。 使用人もこちらを見上げてざわついています。 不倫相手の女が出て行くようで、玄関ドアの方へ歩き始めました。怖がっているようです。 更にヒートアップした夫が私に怒鳴り続けています。 私は思い余って、寝室に駆け戻りました。 ほどなくして、夫が寝室に入ってきました。 先ほどと同じく、出ていけ、出て行かないの応酬です。 倒された写真立てを見て、夫は余計に怒ったようでした。 私も怒り心頭で、

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