
長編
んーーーんーーーーーーんーーー
しずく 3日前
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十台も止められるくらい広い場所です。
薄暗闇の中、奥の方にコンクリートの建物が見えました。
全体的に近代的っていうかビルっぽいのに、柱が赤く塗られていたり屋根が瓦だったりで、ちぐはぐな印象の建物でした。
早速その建物に侵入しようとしたんですが、ドアにはカギが掛かっているし、一階の窓には鉄格子みたいなのが嵌ってるしで、とても入れそうにありませんでした。
清水と石川がバットと木刀でドアを叩いたりガラスを割ったり大声を出したりしたのですが、あたりは静まりかえっていてなんの変化もありません。
徹夜明けでハイになっていた俺たちのテンションも下降気味でした。
「おい。こっちに道があるぞ。」
原田が建物の裏で呼ぶのが聞こえました。
行ってみると、細い山道が森の奥に続いていました。
最初の意気込みが空振りに終わりもやもやした気持ちを抱えていた俺たちは、とりあえずその山道をたどることにしました。
しばらく歩くと、開かれた場所に出ました。
そこは少し窪んだ地形になっていて、中心には小さな小屋のようなものがありました。
その小屋がちょっと変でした。
石を積んで、隙間をコンクリートで埋めてあるのですが、まるで慌てて作ったみたいに乱雑な造りで、壁も垂直じゃなくて傾いていて凸凹してるし、全体の形も崩れかけっていうか、土の塊をグシャッて置いたような感じです。
「見ろよ。変な扉。」
斜めになった壁に、無理矢理という感じで鉄の扉がはめ込んでありました。
「開けるぞ。」
清水が取っ手を掴んで引くとギィィと開きました。
中は外より更に暗くて、様子が良く分かりません。
清水が足を踏み込むとザリッザリッと小石を踏むような音がしました。
「うわ!なんだコレ。」
清水が声を上げました。俺と石川と原田が中に入ると、一段上がったところで清水が足で床をガリガリとこすっていました。
見るとそこの床は古そうな板張りで、鏡の破片が大量に散らばっていました。
「お前は入るなよ。ケガするぞ。」
サンダル履きだった石川は外で待っていることにして、俺と原田が小屋に上がりました。
目が慣れてくると中の様子が分かってきました。10畳くらいの狭い小屋で、壁も床も板張りでした。
どうやら、木の小屋を外から石とコンクリートで固めたみたいです。
木はかなり古そうでしたが、穴が開いたり割れたりという箇所はありませんでした。
「おい、上見て見ろよ。上。」
清水が懐中電灯で上を照らすと
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- ふぅん、よくある話だね匿名
- これは幽霊と謂うよりは、呪いの様な気がする。結界(建物)の中に入ったのが不味かったと思う。布切れ千切らなければ良かったね。そしたら結果はまだマシだったと思うNanoarchaeum
- 知ってるけど 読んでしまったまい
- え、… 怖っ!みー
- なんだか凄い。現実に幽霊のせいでそんな風に死んじゃう事とかあるのかな。。?てか実話なら凄く怖い。読まなきゃ良かった。。話だけなのに凄く嫌な感じがする。今怖い。。。北海道のモモンガ
- 短編じゃねーし。名前出すなし笑アルバス ダンブルドア
- ツイキャスの、渋澤服部義(しぶさわ、はっとりただし) EXILEよりと言うより 昔の渡部さんに、にてる( -_・)?んだけど消極ピエロ