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長編

廃校での肝試し

匿名 3日前
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つけて進んで行った。俺は未帆とはぐれないように気をつけて未帆を何回か見た。未帆はやや怯えたような顔をしていて可愛いかった。俺も相当ビビっていたのは間違いないが。建物は鉄筋コンクリートで廊下の床や壁が緑に塗装されているのが分かるが、塗装がだいぶ剥げていて元の塗装の朱色などが混ざっていた。 未帆と俺は、緊張感と周りに気をつけるためか喋らなかった。 そして、1階を進んでいくと、用務員室や職員室らしき場所の横を通る。 用務員室などはドアが開いていた。不気味なので中を懐中電灯で照らしたりしなかったが。職員室はドアや廊下側の窓がしっかり閉まっていた。ドアには鍵のようなものもついている。開くか試した訳ではないが、廃校でも職員室は施錠されているのかなと思った。廊下の窓からは職員室の様子が見えた。懐中電灯で軽く照らすと机が沢山あり、かつては多くの先生が働いていたことを感じさせられた。すると不意に未帆が 「ねえ、職員室を照らすのやめて。」 俺は「何で?」と聞くと 「んー、なんか、そういう必要も無い場所を照らしちゃだめだよ・・」 未帆は怯えているようで、何か隠しているような感じがした。俺も未帆から「何か見ちゃった」って言われるのも嫌なので、素直に懐中電灯の光を廊下に戻した。職員室を通り過ぎると階段があった。 「ここを昇っていくんだな!」 「うん・・」 俺と未帆は階段を昇っていった。階段もところどころ塗装が剥げていて、階段の滑り止めの部分も欠けていたりする部分もあり気をつけて進んだ。階段を進むごとに足音がこだまし、誰かがついてきているんじゃないかと錯覚してしまう。 未帆は、 「ねえ、静かに歩いて・・」 俺は未帆に 「お前、怖いんだろww」 とからかうと未帆は 「あんただって、怖がってるでしょ?」 未帆が言うことは図星だったが、怖さを忘れる為に言っただけなのに。 階段で3階くらいまできたあと、俺は ポーン・・・ とピアノのような音を聞いた気がした。 「え?」 と言ってしまう俺。未帆は 「どうしたの?」 と俺を見た。だが、未帆も何かにビビっているような声のトーンだった。 「いや、大丈夫だよ!」 そして俺は未帆に近づいた。すると未帆は 「ねえ?手を繋がない?」 一瞬、怖さを忘れて喜ぶ俺。未帆は 「うん、だって離れ離れになったら困るでしょ?」 未帆と手を繋ぐと暖かいが、同時にブルブルと震えている感じもした。 俺は「大丈夫だよ。何かあったら俺が守

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    天武
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