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しずく 2013年1月5日
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た。 主に”子を守る”という意味を持っているが、解釈は様々。 ”子が九死に一生の大病を患った際に煎じて飲ませると命が助かる”とか”子に持たせるとその子を命の危険から守る”というのがあって、親が子供を想う気持ちが込められているところでは共通しているらしい。 俺たちはその話を聞いて、「へぇ~」なんて間抜けな返事をしていた。 坊さんは一息入れると、微かに口元を上げて言った。 坊「ひとつ、この土地の昔話をしてもよろしいですか? 今回の事に関わるお話として聞いいただきたいのです」 俺達は坊さんに頷いた。 ここから、坊さんの話が始まる。 結構長くて、正確には覚えてない、所々抜け落ち部分があるかも。 坊「この土地に住む者も、臍の緒に纏わる言い伝えを深く信じておりました。 土地柄、ここでは昔から漁を生業として生活する者が多くおりました。 漁師の家に子が生まれると、その子は物心がつく頃から親と共に海に出るようになります。 ここでは、それがごく普通のしきたりだったようです」 坊「漁は危険との隣り合わせであり、我が子の帰りを待つ母親の気持ちは、私には察するに余りありますが、それは深く辛いものだったのでしょう。 母親達はいつしか、我が子に御守りとして臍の緒を持たせるようになります」 坊「海での危険から命を守ってくれるように、そして行方のわからなくなったわが子が、自分の元へと帰ってこれるようにと」 俺「帰ってくる?」 俺は思わず口を挟んだ。 坊「そうです。まだ体の小さな子は波にさらわれることも多かったと聞きます。 行方の分からなくなった子は、何日もすると死亡したことと見なされます。 しかし、突然我が子を失った母親は、その現実を受け入れることができず、何日も何日もその帰りを待ち続けるのだそうです」 坊「そうしていつからか、子に持たせる臍の緒には、”生前に自分と子が繋がっていたように、子がどこにいようとも自分の元へ帰ってこれるように”と、命綱の役割としての意味を孕むようになったのだと言います」 皮肉な話だと思った。 本来海の危険から身を守る御守りとしての役割を成すものが、いざ危険が起きたときの命綱としての意味も持ってる。 母親はどんな気持ちで子どもを送り出してたんだろうな。 坊「実際、臍の緒を持たせていた子が行方不明になり無事に

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  • 臍の緒どうにかせなあかんやん シンラスに壊してもらうかOPDG
    無い
  • 長かったけどおもしろかった
    松中3年島田
  • 長かったけどおもしろかった
    松中3年島田
  • これを省略しなかったのは偉い。いやほんとにね。
    匿名人間
  • 読み終わった後確認したら44ページあって長すぎィィィィィ!って思った
    名無し
  • なげぇなーこれでもおもろかった
    名無しに変わりましてVIPがお送りします
  • なげぇなーこれでもおもろかった
    名無しに変わりましてVIPがお送りします
  • このサイト初めてでこの話読んだけどおもろい! 多分釣りなんだろうけど、釣りだとしてもおもろい 
    ぽんとこつ
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    ぽんとこつ
  • テレビにしたら3時間かかるのにすごいですねー
    りafter
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