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しずく 2013年1月5日
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、でも徐々に耳が慣れて気にならなくなった。 でも、なんか違和感なんだ。よく耳を凝らすとなにか他の音が聞こえるんだ。 さらに耳を凝らすと、段々その音がクリアに聞こえるようになった。 俺は考えるより先に確信した。 あの呼吸音だって。 Bを見た。薄暗くて分かりづらかったが、Bに気づいている気配はなかった。 Bには聞こえないのか? そういえばBって呼吸音について言ってたっけ? もしかしてあれは聞いたことがないのか? それとも単に気づいていないだけか? 頭の中で色々な考えが浮かんだ。 すると硬直する俺の様子に気づいたBが、周りをキョロキョロと見回し始めた。 この状況の中で、神経が過敏にならないはずがなかった。俺の異変にすぐ気づいたんだ。 すると、Bの視線が一点に止まった。俺の肩越しをまっすぐ見つめていた。 白目が一気にデカくなり、大きく見開いているのがわかった。 AもBの様子に気が付き、Bの見ている方を見ていたが何も見つけられないようだった。 俺は怖くて振り返れなかった。 それでも、あの呼吸音だけは耳に入ってくる。 ソレがすぐそこにいることがわかった。動かず、ただそこで「ひゅーっひゅーっ」といっていた。 しばらく硬直状態が続くと、今度は俺達のいるおんどうの周りを、ズリズリとなにか引きずるような音が聞こえ始めたんだ。 Aはこの音が聞こえたらしく、急に俺の腕を掴んできた。 その音は、おんどうの周りをぐるぐると回り、次第に呼吸音が「きゅっ・・・・きゅえっ・・」っていう何か得体の知れない音を挟むようになった。 俺には音だけしか聞こえないが、ソレがゆっくりとおんどうの周りを徘徊していることは分かった。 Aの腕から心臓の音が伝わってくるのを感じた。 Bを確認する余裕がなかったが、固まってたんだと思う。 全員微動だにしなかった。 俺は恐怖から逃れるために、耳を塞いで目を瞑っていた。 頼むから消えてくれと、心の中でずっと願っていた。 どれくらい時間が経ったかわからない。ほんの数分だったかも知れないし、そうでないかも知れない。 目を開けて周りを見回すと、おんどうの中は真っ暗で、ほぼ何も見えない状態だった。 そしてさっきまでのあの音は、消えていた。 恐怖の波が去ったのか、それともまだ周りにいるのか、判断がつかず動け

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  • 怖い話としては面白かった
    匿名
  • 臍の緒どうにかせなあかんやん シンラスに壊してもらうかOPDG
    無い
  • 長かったけどおもしろかった
    松中3年島田
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    松中3年島田
  • これを省略しなかったのは偉い。いやほんとにね。
    匿名人間
  • 読み終わった後確認したら44ページあって長すぎィィィィィ!って思った
    名無し
  • なげぇなーこれでもおもろかった
    名無しに変わりましてVIPがお送りします
  • なげぇなーこれでもおもろかった
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  • このサイト初めてでこの話読んだけどおもろい! 多分釣りなんだろうけど、釣りだとしてもおもろい 
    ぽんとこつ
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    ぽんとこつ
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