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長編

コピペ つんぼゆすり

匿名 15時間前
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こどものころ、伯父がよく話してくれたことです。 僕の家は昔から東京にあったのですが、戦時中、本土空爆がはじまるころに、祖母と当時小学生の伯父の二人で、田舎の親類を頼って疎開したそうです。 まだ僕の父も生まれていないころでした。 戦争が終わっても東京はかなり治安が悪かったそうで、すぐには呼び戻されなかったそうです。 そのころ疎開先では、色々と不思議なことが起こったそうです。 そこだけではなく、日本中がそうだったのかもしれません。 時代の変わり目には奇怪な噂が立つと聞いたことがあります。 伯父たちの疎開先は小さな村落だったそうですが、村はずれの御神木の幹にある日、突然大きな口のような「うろ」が出来ていたり、5尺もあるようなお化け鯉が現れたり。 真夜中に誰もいないにもかかわらず、あぜ道を提灯の灯りが行列をなして通りすぎていったのを、多くの人が目撃したこともあったそうです。 今では考えられませんが、狐狸の類が化かすということも、真剣に信じられていました。 そんな時、伯父は「つんぼゆすり」に出くわしたのだと言います。 村のはずれに深い森があり、そこは「雨の森」と呼ばれていました。 森の中で雨に遭っても、森を出れば空は晴れているという、不思議な体験を多くの人がしていました。 伯父はその森の奥にうち捨てられた集落を見つけて、仲間たちと秘密の隠れ家にしていました。 4,5戸の小さな家が寄り集まっている場所で、親たちには当然内緒でした。 チャンバラをしたりかくれんぼをしたりしていましたが、あるとき、仲間の一人が見つからなくなり、夕闇も迫ってきたので焦っていました。 日が落ちてから雨の森を抜けるのは、独特の恐さがあったそうです。 必死で 「お~い、でてこ~い」 と探しまわっていると、誰かが泣きべそをかきはじめました。 伯父は 「誰じゃ。泣くなあほたれ」 と怒鳴ったが、しだいに異変に気付きました。 仲間の誰かが泣き出したのだと思っていたら、見まわすと全員怪訝な顔をしている。 そして、どこからともなく聞こえてくる泣き声が次第に大きくなり、それが赤ン坊の泣き声だとはっきり分るようになった。 ほぎゃほぎゃほぎゃほぎゃ 火のついたような激しい泣き方で、まるで何かの危機を訴えているような錯覚を覚えた。 その異様に驚いて、いたずらで隠れていた仲間も納屋から飛び出してきた。 そして暮れて行く夕闇のなかで、一つの家の間口あたりに、人影

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  • この事は一切忘れると誓ったのに、覚えているは言いふらすわで草
    ポルポトはサル
  • 逃げるとこの話しに 覚えがある 読んだ話しかな?
    まい
  • 刀自って、女なのね(; ̄^ ̄)
    トクメイ
  • 昔もこんなことがあったんですね
    ブルー
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