
長編
祖父とトンネル
たろう 3日前
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います。
先週は父の運転で、新しい有料道路を通り、いつもより少し早く着いたので叔父もその道で行く事にしたようでした。
その道はまだ未完成らしく、途中で一般道に降りて、また乗ってをする事がある道でした。
父は勘が良いというか、知らない道でも目的地につけるような、道を読むのが上手い人なので、するするとその時は上手く有料道路に戻れたのですが…
今回はそうはいけませんでした。
有料道路を降り、街灯が少ない、民家がポツンポツンとあるような、道を走ります。
時刻は深夜だったかと思います。
確かここの道だったはずと、母が道案内をしながら叔父が車を進めます。
本当にこの道かと、思うような道で分かりにくい場所にあったので一発で道を嗅ぎ分ける父は凄かったと思います。
まぁ、要するに。
迷いました。
さて、何処まで戻るかとなった時に脇道から一台車が出てきて前を走って行きました。
叔父がまぁ、前について行って着いたらラッキーで
と、いい、着いて行く事にしました。
真っ暗な田舎道に変わり、山の方に向かっていきます。
確かに有料道路は山の方にあったと私も母も把握していたので大凡あっているだろうと、思っていました。
前の車が左折し、山を登って行くような道に入って行きました。
山を登る様な道を通った覚えはないので、あ、地元民だったかとガッカリしました。
民家があったら困るし、つけられて自宅まで来られたら前の車の人も迷惑だろうと左折はしないで良いんじゃないかという
母に対し、
叔父はここまできたし、家なら道聞くでもいいし、
最悪戻ればいいべと、着いて行く事に。
私は内心、わー冒険やーと、深夜のハイテンションで、叔父の意見に賛同し、GO GO!とふざけていました。
車が急な山道を登ります。
バックで下るにはちょっと怖い角度です。
四駆でしたので、ガッと登り切ると一本道、山に向かってポッカリ真っ暗なトンネルがあるだけです。
本当に真っ暗。
普通トンネルの中ってオレンジの蛍光灯が光ってますよね?
それもなく、光の一切ないトンネルでした。
古く短い距離ならない場合もありますが、向こう側が見えない程の長さである事は確かそうです。
そのトンネルを見たときの嫌な感覚は忘れられません。
ツンと頭の奥で良くない、という緊張感が張り詰め、
喉がキュッとしまり、背筋に鋭い物が当てられた様な感覚…。
なにより、気持ち悪いのが、確かに前の車との距
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- 霊感も遺伝子ですよね匿名