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同級生③(2人の子をつれた元気のないあかり)

30才になったある日のこと・・
実家に用があって、そのあと自転車で自宅に戻る帰り道。
道端で中学の同級生あかりを見つけた。
あかりは男の子と女の子の2人の子供を連れていたが、なんか3人とも元気が無さそうな様子だった。
あかりも髪や服が少し乱れた感じで、中学のときの華やかなあかりとは程遠い姿だった。
俺は何かあったのかなぁと思いながらも、そおっとしておいた方がいいかなって思い気づかないふりをして通り過ぎていった。
それから数日後、道端であかりと2人の子供を見つけた。
男の子が駄々をこねて泣いていてあかりがあやしていて、女の子も悲しそうな顔をしていた。
俺はやはりあかりに何かあったなと思い、
「◻︎◻︎さん(あかりの旧姓)だよね?」
「○○くん??」
驚きながらも俺を見るあかりは、やつれて元気のない様子だった。
あかりと近くの公園に行き、子供たちを遊具で遊ばせながらあかりの話を聞いていた。
あかりは、数年前にそれなりの収入がある男性と結婚して専業主婦になり2人の子をもうけた。
その後は安定した生活が続いていたが、夫との関係が悪化して離婚し2人の子のシングルマザーとなった。
今は実家に戻り派遣社員の仕事をしているが子供もいて生活は苦しく、実家の両親も高齢のため頼れないばかりか近い将来介護の問題もあり、あかりは途方に暮れていたのだという。
中学のときの優等生が将来こんなに辛い思いをするなんて想像すらもできなかった。
俺はしばらくあかりと話していて、
「何かあったら話に乗るよ。」
と言って連絡先を交換した。
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