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短編
…こっちを…見ない……で…
匿名
…こっちを…見ない……で…
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…こっちを…見ない……で…

匿名
2017年8月7日
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A君という男の子がいました。

A君のお父さんは忙しく、いつも帰りが遅いです。

今日は、お父さんが早く帰ってきました。

ですが、お父さんには元気がなく、

ひどく何かに怯えているようです。

A君がお父さんにどうしたのか聞いても、

お父さんは俯いて、

「見てしまった…

見てしまった…」

と、繰り返すだけでした。

お母さんに早く寝なさいと言われ、

A君は、自分の部屋へ行きました。

A君は、目を覚ましました。

まだ外が暗かったので、朝ではありませんでした。

(トイレに行こう)

と思い、下に降りたらお母さんの声が聞こえました。

「どうしたの?話してみてよ。」

すると、お父さんが口を開きました。

「見てしまったんだ。」

「なにを見てしまったの?」

お父さんは話し始めました。

お父さんが早く仕事が終わったので、

いつもより早く家に帰れたそうです。

すると突然、「きゃー!」

と、悲鳴が上がりました。

(なんだ?)

とおもって、其方を見ると、女の人が線路に倒れていました。

「危ない!」

「早く上がってきて!」

沢山の人が声をかけますが、もう電車が其処まで迫ってきていて、女性がはねられてしまいました。

血が飛び散り、女性は血まみれになって倒れていました。

お父さんは女性から目が離せませんでした。

(気の毒だ。)

という気持ちより、恐怖がかっていました。

女性は即死でした。

ですが、

女性は目を覚まし、お父さんを見つめ、

「み…見ないで………こっちを…見ない……で…」

と、微かに口を動かしました。

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