
あれは仕事が今よりも更に忙しく、毎日終電を逃して帰ることが多かった頃の話です。寒い冬の夜、駅に着いた時には終バスはとっくに無く、仕方なく自宅までの道のりを歩いて帰ることにしました。\n\nその日は、いつも通る道から外れ、高層マンションの前を通る別のルートを選ぶことにしました。しかし、道を進むうちに、スマホのナビが何度も「この先、右方向です」と繰り返すのです。\n\n「こんな時間に、何かおかしいな」と感じながらも、無視して進むことにしました。すると、目の前の暗がりから、突如として女性が現れました。真っ白な顔をした彼女は、何も言わずにただ立ち尽くしていました。心臓が飛び出しそうになり、思わず後退りしました。\n\nその瞬間、ナビが自動で再生を始めました。「この先、右方向です…」と。恐怖で身動きが取れず、ただ呆然としていると、女性がニヤリと笑いました。その顔を見た瞬間、全身が凍りつきました。\n\n「戻って、右方向です」ナビの声が耳に響きますが、その声はもはや無視できないものになり、私は思わず走り出しました。広い通りまで必死にダッシュし、やっとのことで自宅にたどり着いた時には、心臓がバクバクしていました。\n\n数日後、あの道を再び確認しようとしたのですが、どうしてもナビが示した道が見つかりませんでした。ストリートビューでもその場所は存在しないようでした。あの女性は一体何者だったのか、あの道はどこに消えたのか…考えれば考えるほど気味が悪くなり、夜に外出するのが恐ろしいと思うようになりました。\n\n皆さんも夜道にはくれぐれも気をつけてください。そう、突然の出会いが、あなたを待っているかもしれないのです。おしまい。
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