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中編

真夜中の烏

2日前
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私がまだ地元(宮崎県)にいた頃の話しです。 当時高校生3年生だった私は、1歳年下の弟と父、母の 4人で県営住宅の2階に住んでいました。 9月のある日、私は弟と子供部屋で勉強をしていました。まだまだ残暑が続いていましたので網戸と扇風機で涼んでいたのですが、、、 日付が変わろうと言う頃でした、「ガー」と烏の鳴声 の様な音が聴こえてきました。 数十秒の間隔で30分程聴こえていたと思います。 その日は勉強に集中していたため特に気にはしていませんでした。 ところが次の日、またその次の日も、同じくらいの時間になるとその烏の鳴声は聴こえてきました。 流石に気になって、ある日から弟と網戸に向かって 耳を澄まして聴く様になりました。 そんな時、ふと弟がつぶやきました「烏って、こんな夜中に鳴くかな?」 私は確かに、外は街灯も少ない田舎ですし暗闇で烏が鳴くとは考え難いと思いました。 そこで、弟と二人で網戸を開け、鳴き声が聴こえる方を覗き込みます。 私達のマンションの向かいには道路を挟んで別のマンションがあり、このマンションの手前に小さな公園があり、そこにはベンチがいくつかありました。 部屋の電気を消して、暗闇に目が慣れてきた頃です、 公園のベンチに揺れている影の様なものが、、、 そして、弟は「兄ちゃん、あの烏の鳴き声ってあのベンチ辺から聴こえるよね?」と言いました。 私も同じことを思っていたので、そのまま目を凝らすと、人影であることが分かりました。 その人影を良く観察してみると、ベンチの上に横向きに正座をしており、一定の間隔で御辞儀の様なそぶりを繰り返します。 そして、お辞儀を終えるタイミングで「ガー」と聴こえてきます。 私達が烏の鳴き声だと思っていたのは、この人影の発する奇妙な声であるこが初めて分かったのでした。 気持ち悪く感じた私達でしたが、それと同時に好奇心があり、近くまで様子を見ようと思いました。 今思えばここで止めておくべきだったと思います。 弟と二人、静かな足取りで慎重に近づきます。 公園は身長程の塀の上にありました。 そして、ようやく塀まで到着し、そこから二人で顔を出して確認しました。 二人で驚愕しました、先程までいたはずの人影がベンチから消えていたのでした。 弟と顔を見せ、え、どこいったの? と周りをキョロキョロ見渡しますが何もいません。 私達は段々と怖くなってきて帰ろうかとも思

後日談:

  • 場所は宮崎県宮崎市大塚台西1丁目の県営住宅前の公園です。近くには山形ストアがあります。 その体験直後念の為、不審者の連絡として宮崎南警察署に通報をしました。 この公園側のマンションは良く飛び降り自殺があることで有名です。 私が産まれてからも知っているだけで3回は人が飛び降りており、内1回は母が第一発見者であり、夜中に洗濯物を干している際に悲鳴と共に飛び降りており、その瞬間を目撃もしています。 そんな事が絶えないマンション前の公園な事もあり、何か霊的なものだったのでは無いかと今でも考えてしまいます。

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  • 落ちを付けないとリアりティが出る代わりにつマらなくなる 落ちを付けるとウ◯くさくなるけどおもしろみは増す 大事なのはバランス
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