
沙織とのデートの翌日で企業研究の発表の前日の日曜日。
その日はウキウキとした気持ちがやまなかった。
その日、大学に用があって出かけていた。
沙織とは会ってないが、大学の友達何人かとなかには企業研究を取っている友達にも会った。
昨日、沙織とデートしたことは誰にも話さなかった。
まだ付き合っている訳ではないし、楽しい思い出は今は自分だけに留めておきたいと思ったからだが、後々考えればそれで正解だったと思う。
・・・
企業研究の発表の日。
この日は、全てのグループが発表するため昼食を挟んで午後まで行う。
自分たちの発表以外も見るため長丁場だった。
席は自由なため、基本的に同じ学年・専攻の人たちで集まって座る。
そのため俺と沙織は離れた席で、共通の知り合いもいないため沙織に近づくこともできなかった。
沙織は近くの席にいた違うグループの男子学生とずっと話していた。
俺たちのグループの発表のときは、唯一沙織に近づけるときだが、沙織は俺によそよそしく、沙織と俺はほとんど話さないままだった。
席に戻ると、やはり沙織は近くの男子と楽しそうに会話をしている。
話しているのは偶然近くにいるからだと言い聞かせて嫉妬する気持ちを抑えていたが、やはりそうではなかった。
昼休みなども沙織は一緒にその男と出かけるなど、もうカップルのような雰囲気になっていた。
沙織は既にその男との関係ができていて、数日後その男と付き合う関係になってしまった。
俺の方が先に仲良くなったにも関わらず俺が選ばれなかったということは、結局俺はあの子のふさわしい相手ではなかったということか。
もしかしたら俺では不満だから、他の相手を探して一気に仲良くなっていったのかもしれない。
俺の部屋の引き出しの奥には、あの日のプリクラが未だに眠っている。
沙織が家に帰ってから、あのプリクラを見てどんな印象を抱いたか。
また、あの日の出来事のほとんどは偶然か沙織からの働きかけだった。
カラオケ、食事、プリクラ・・みな沙織から誘ったことだ。
そこに、俺の努力はほとんどなかった。
沙織と付き合う関係になれなかったことは、結局は自業自得だ。
「1日に始まって、1日で終わった。」
それが俺と沙織の関係だった。
・・・
(完)
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