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短編
山奥の国道で
匿名
山奥の国道で
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山奥の国道で

匿名
2015年8月9日
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この話は間違いなく本当に私が体験したことです。

新婚当時のことです。

夫はずっとお世話になっている山奥の歴史ある小さな町の宿泊施設のオーナーに、結婚の報告をしようと、車で国道をいつになくスピードをあげて走らせていました。

と言うのも、行き慣れた道、本来なら迷うはずも無いのに、その日に限ってなぜか工事中で遠回りしたら迷ったり、寄り道してたら時間を見間違えてしまったのです。

19時の夕食の時間もとうに過ぎて、夫は焦っていました。

真っ暗な曲がりくねった山道を必死で運転していました。

しかし私は…助手席でその時、異様な恐怖に包まれていました。

足がガタガタと震え、来るぞ来るぞという何かの強い予感があったのです。

そして大きなカーブにさしかかった時、

急に背中に冷たい水を浴びせられたような感覚が!

思わず振り替えると、

夫の運転する後部座席の後ろの窓に、

50代後半くらいの紺の作業服の白髪の男がベッタリと映ったのです。

一瞬でしたが、私はあまりの恐怖に、しばらく下を向いていましたが、

意を決して夫におそるおそる聞きました。

「ねぇ、霊感って信じる?私実は強い方なんだけど、さっきね…」

今、あった出来事を話しました。

すると夫は…

「今までは信じなかったけど、今は信じるよ」

「え?」

「だって、僕も背中に何かを感じたから」

後日、昼間にその道を再び通りました。

そしてやはり同じ場所で感じたので、

車を止めて見たら、

すぐそばに立派な土塀のある家を挟んだ国道の向かいには壊れかかった家がありました。

それが関係しているのかどうかは知る由もありません。

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