
長編
冗談じみた嘘のような実話談
匿名 3日前
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こまで広くは無くエアコンの効きもわるい車内。
窓を開けると生ぬるい空気がする
先生の車だが、道順もわからないため
B男が運転をしているので、心配しつつタバコを軽くふかす中、窓の外をみていた。
オレンジ色のトンネルの光や森の湿った風が
燻った車の空気と混ざりなんとも言えない感じがしたのを鮮明に覚えてた、夏の1ページだーとか、言ってたけどアレが一転して最悪な1ページになったのを後悔する余地もなかったと
気づけば夏の騒がしい虫たちのざわめきもなく街頭の少なさに気づいた頃。
ひとつの白い旧診療所あとのような建物が見えてくる、病院の様に大層な物でもないが
敷地は少し広く茂みはおいしげって、1軒平屋を大きくしたような風貌に、すりガラスにヒビがかった窓や森に溶け込みそうな汚れた白い塗装が剥がれていた。入口から少し離れたところにはかろうじて薄暗く光る公衆電話。
道を挟んだその向こうは林に朽ち果てた小屋が数件あるだけ山間の里の離れだろうか
街から少し離れただけで、こんなにも暗いものなのかと、暗闇からものものしく感じるものがあったとの事(表現足らずですまない)
到着早々にB男が提案をしだす
「順番に中に入って、公衆電話で入ったの確認してなズルするのは、わかるからなぁ〜」と言った
先生は最後に入るとの事で、何も無くサッと入って出てくればいいやと思っていたが。
写真を撮って帰ってくることとルールを付け加えられたことで。面倒臭く…言葉を濁した
正直ここで車を出して帰ってやろうとも思ったそうだ
そうそう思ってる間にB男が入っていった、
不気味な静寂に足音だけがこだまする。
A子は少し肌寒そうに腕をさすっていた、最初の勢いはどうしたのかと思うくらい縮みあがっている。後部座席で三角座りをしながら横になり丸まって携帯を触っている
携帯電話のあかりが暗闇を照らす。
車内からは暗くて何も見えず、B男も携帯のあかりをたよりに入っていったのを考えると
凄く不安がおしよせてきた、車から出て一服しながらB男の方向を見るが真っ暗で検討もつかない、そんな中車の中のA子の携帯の光と公衆電話の薄暗く光、タバコに火をつける瞬間シャッと眩く光る。すると一瞬だれかがいたかのように目の端に何かが見えた。もう一度シャッと照らすと、地面から少し伸びた赤い何かが見えた。少しビックリしてタバコを落とし、手で払う、携帯の画面をその方向に向ける、するとヌーっと赤い何かが見えてくる
後日談:
- 担任からの手紙の内容としては 同窓会の時に開封するタイムカプセルが先生宛に書いたものへの返信だったので 特に深い意味などはございません 初めて書いてみましたが読んでいただけると 光栄ですね、
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