
(「ごめんな。もう間に合わないよな・・」の続き)
・・・
そして、ホームに着くとほぼ同時にカウントダウンエクスプレスの寝台列車が駅に入ってきた。それは比較的新しい豪華寝台特急だった。
間一髪で列車に乗ることができた博正と桜子は顔を見合わせて笑っていた。
部屋はツインの部屋でベッドが2人ある。
部屋に着いて荷物を置くと、列車は安倍川の橋梁を渡っていた。
そのあと車掌が来て車内の検札が終わると、もう2人の時間だった。
・・・
そして、真夜中の12時を迎えるとき、
「5・4・3・2・1・ワーッ!!」
車内放送のカウントダウンとともに列車のあちこちから歓声が上がった。
「明けましておめでとう!」
「おめでとう!!今年もよろしく!」
博正と桜子は抱き合って喜んでいた。
2人はずっと一緒だった。
・・・
翌朝、外が少し薄暗くなった頃
「おはよ、博正!」
博正が目を開けると、目の前には可愛い桜子がいた。
2人は気がついたら眠っていたようだった。
外は薄暗いが、もうすぐ初日の出を見る時間だった。
2人は急いで浴衣から服に着替えた。
寝台列車は海のよく見える小さなに停車した。
この駅は瀬戸内海の海のすぐ近くにあり、日の出が見えることで有名な駅だった。
列車が止まると、初日の出を見るために多くの乗客がホームに降り立つ。
桜子も博正と手を繋ぎながらホームに来た。
外はやはり寒く、海からの冷たい風も辛い。
外はだんだんと明るくなっていた。
そして、空が急に明るくなり
「見えた!」
初日の出が昇り歓声が上がった。
「綺麗だね!」
桜子が呟き、博正も微笑む。
空をオレンジ色に染めて新年の日が初めて登る瞬間だった。
博正と桜子は手を繋ぎながらずっと空を眺めていた。
後日談:
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