
俺は冬の夜、引っ越しの準備をしている最中に、ある不動産サイトを見つけた。そこには信じられないような物件が掲載されていて、全ての間取り図に「不気味な鏡」が存在していた。鏡の裏には「この部屋には近づかないでください」と書かれた手書きのメモが添えられていた。
そんなの冗談だろうと思いつつ、好奇心に駆られてもう一度そのサイトを訪れた。すると、驚くべきことに、その中の一つが俺の新居の間取りだった。恐る恐る確かめてみると、実際に鏡があった。
その鏡は不自然なほど大きく、何かが映っている気配がした。心臓が高鳴り、近づくこともできずにいたが、どうしても気になってしまい、思わず手を伸ばした。すると、鏡の表面が一瞬波打ち、視線を感じた。
すぐに引っ込めたが、何かが確かにそこに存在しているようだった。恐怖に駆られ、逃げるようにその場を離れた。次の日、ポストに不動産のチラシが届いた。
【新物件:間取り図公開中】
【所在地:○○県○○市○○町 ○丁目 ○号】
そこには俺の住所が書かれており、さらにこう続いていた。「※この部屋の鏡は開けられました。」
「※次の誰かが見つけてくれるまで、そこにいてください。」俺は全身が凍りつく思いで、その言葉を見つめた。何が待っているのか、考えるだけで恐ろしかった。もう後戻りはできない。運命が決まってしまったのだ。鏡の向こう側で、何かが俺を待っていた。恐怖が心の奥底にしっかりと根を下ろしていた。
その夜、再びその鏡の前に立つことはできなかったが、背後で何かが動く音が聞こえた気がした。次の瞬間、鏡の中の世界がひび割れていくような感覚がした。もう、逃れられない。俺はそのまま、鏡の中に吸い込まれていくような気がした。何が待ち受けているのか、今はもう知る由もない。
ただ、確かなことは、この鏡が何かを隠しているということだ。恐ろしい真実が、俺を待っているのだ。
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