
長編
冷たい床を這って来る…
しの 3日前
chat_bubble 11
40,687 views
母さんに送られ又、病院へと戻りました。
その日の午後に私がお見舞いに行くと…
M「Sー!サンキュー!来てくれて」
私「はいよー!お見舞いだ!」
私はMの好きなケーキと雑誌を渡しました。
M「やった!私の好きなケーキだ。後で食べよう」
私「個室なんて豪華やん笑」
M「相部屋が空いて無かったんだよ。何か、この病院気味悪いし相部屋のが良かったよ」
私「気味悪い??又、何か居てるって話や無いやろなぁ~?」
M「そんな話」
私「又かよー!今度は何よ?」
M「夜中に床を這い回る女が居る」
私「床を這い回る??」
M「うん。私の病室長い廊下の突き当たりじゃん?廊下をさ、下向いたまんま這って来た。だから、ナースコール押したけど反応無いから非常口から逃げて一階の窓から外出て、お母に電話して迎えに来て貰ったんだよ」
私「こわっ!ってか、後何日入院やった?」
M「2~3日。って言われては居るけど」
私「その間に又、来るんちゃう?」
M「だから、早めに退院させてくれ。って頼んだんだよ」
私「で?」
M「明日、退院出来る事になった」
私「良かったやん!今夜乗り切れば大丈夫やんな笑」
M「そう!お前も一緒にな!」
私「え?…意味が解らん…」
M「泊まれよ。個室だから今日一日だけだから、付き添いで泊まっても良い。ってさ!お母に頼んだんだけど、A一人には出来ないでしょ!って。ばぁちゃん旅行行ってるからA泊まりに行かせらんないしさ」
私「嫌や…」
M「友達だろ?」
私「…そうだったっけ?笑笑」
M「決まりな!」
私「まだ、返事してないやんか!」
こうして又もや私はMのお陰でとんでもない一夜を過ごす事になったのです。
夜になり、看護師さんが私の分の布団を持って来てくれました。
私「はぁっ……(ーдー)ホンマに泊まれと…」
M「当然だろ?友達何だから」
(嫌な予感しかせんぞ…。今夜も出て来たら、どーしよう…)
消灯時間の9時を過ぎたので病室の電気は消さなくてはならなくなり、ベッドのスタンドとテレビだけの明かりで私達は話をしていました。
そうこうして居る内に日付が変わる時刻になりました。
私「この前出て来たの何時やって?」
M「0時過ぎだったかな」
私「もう、過ぎたな?このまま何も無きゃ良いけど…」
M「だな。なぁ?トイレ行っとかない?」
私「そうやな。行っておこう」
私達は病室を出るとトイレに向かいました。
トイ
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(11件)
- 床を張ってくるとか怖!私もポルターガイスト現象なら経験したことあるのでその恐怖感わかります!マジで怖いですよねー佐野 花子
- 床を張ってくるとか怖!私もポルターガイスト現象なら経験したことあるのでその恐怖感わかります!マジで怖いですよねー佐野 花子
- 初めまして. コメントさせてもらいます. 怖い話なのにmさんとの会話が楽しいです. 家族のような暖かさが感じられます. 私も昔友達と九歳の女の子の幽霊と住んでた事があります. 姿はハッキリとは見えなかったのですが人影みたいなのと幽霊現象は沢山有りました. 幽霊に詳しい人にみてもらいでも危害がなかったので一年ちょっと住んでました. Mieさんは時々幽霊を見えるのですか? 日本の病院は夜はいつも廊下は明かりが消して有るのですか?私は何度か(毎回違う病院で)入院しましたけど廊下はいつも明かりはついていましたよ.ネコ
- 物好きさん。コメントありがとうございます。 見た私達はもっと怖かったです笑mie
- もう本当に、一番怖かったです!でも、医療ミスで亡くなってしまったのは、悲しいですね…だけど、やっぱりその幽霊は怖かったです…。物好きの魔女
- たつんさん。コメントありがとうございます。 病院にお勤めですか? 私は出産以外で入院した事は有りませんが、夜中の病院内は何も無くても怖いですね。mie
- これだから病院は。。。 夜勤前に怖いものを読んでしまった笑たつん
- こたくんさん。コメントありがとうございます。 ホンマに毎回読んで下さって嬉しいです。 まだまだ有りますので又、読んでやって下さいね笑mie
- 今回も、ドキドキしました。ありがとうございます! まだ他にもあるなら、ぜひお願いします。こたくん
- 匿名さん。コメントありがとうございます。 多分、居るのかも知れないですね。看護師長さんの反応が、気になりましたがMも聞こうとはしなかったので解りませんが。 Mのお母さんの言う様に、医療ミス等で亡くなって居るのであれば、犠牲者ですよね。mie