ら、幽霊（生霊だけ？）は電話の電波に乗ってワープができる！ ということが判明。 とにかく俺は気分が楽になったし 「じゃあ、あとはうまくやれよ！」 （ガチャ。ツーツーツー） そんな男と生霊の痴話げんかに付き合ってられません。 しかしＡからしつこく電話が… 俺「なんだよぉ！」 Ａ「頼む、こいつ怖いわ。どうしたらいい？」 俺「はっきり別れ話してけじめつけてこいよ」 などと恋愛相談に乗っていた時… （ゾクッ） 俺「あれっ？」 Ａ「あっ！いなくなった！」 俺「いや・・・たぶんこっち来た。めちゃくちゃ寒い」 Ａ「あっ、本当だ。声がそっちからする」 またきやがった！ Ａ「それじゃあ、あとよろしく！」 俺「ちょっと待て待て待て！お前のだからどうにかしろ！」 とすったもんだ。 その間生霊はたぶん俺とＡの電話の電波によって、 ４往復位していたと思う。 俺もいい加減怖くなってきて 俺「おい。。。頼むからお前がどうにかしろよ！」 と半べそ…。 Ａ「・・・」 Ａ「・・・」 俺「おいっ！」 Ａ「・・・○○・・・ちょっとやばいかも」 俺「何が？」 Ａ「今、お前の真後ろにいる。後ろ見ない方がいいかも…」 確かになぜか後ろが冷たいけど… 横目で恐る恐る肩の方見ると… ・・・ ・・・ ・・・ 何もいない…。 俺「何もいないんだけど？」 Ａ「いや、いる…」 その時、おれの両脇腹が〝キュッ〟って 後ろから腕の細い女に抱きしめられている感覚がはっきりわかるくらいに 脇腹に両腕が巻き付いている感じがする 俺「…やばい・・・今後ろから抱きしめられてるかも…」 Ａ「だよな？俺に言ってるもん　〝ほら、やきもちやくでしょ？〟って」 俺「マジで無理だから！」 脇腹見ても何も見えないんだよ… でも、確かに人の腕の形に服がへっこんでんだよ！ なんだよこれ！！ そのあと２分くらい抱きつかれた後、その生霊はまたＡの方に行ったみたいで、急に脇腹の感覚は無くなり、 部屋もあったかくなった。 速攻で電話切ってベッドに入って布団かぶって寝ちまった。 そのあとＡがその女をどうしたのか…俺は知らない…。 あんまり怖くなくて申し訳ない。