
これは私が小学校3年生の冬、放課後に友達と一緒に経験した不思議な出来事です。新しいクラスで仲良くなった友達と、学校の帰りに近くの廃校を探検することにしました。そこで見つけたのは、古びたおもちゃ屋でした。店の中は薄暗く、埃をかぶったおもちゃが無造作に並んでいました。
その日は、そこにある不思議なおもちゃをいくつか手に取り、すっかり夢中になりました。帰り際、店主のおじいさんが「これを持って帰りなさい」と一つの木の車をくれました。
数日後、再びそのおもちゃ屋に行こうとしたのですが、廃校の近くをもう一度探し回っても見つけることができませんでした。不思議に思い、友達にそのことを話すと、彼女も同じおもちゃ屋を見つけた経験があると言いました。私たちは驚きましたが、それが単なる偶然だと思い込むことにしました。
しかし、何度探してもおもちゃ屋は現れず、私たちの記憶の中だけに存在するかのようでした。時が経つにつれ、あのおじいさんとおもちゃ屋のことを思い出すたびに、胸がざわざわするのです。何かが私たちに隠されているような、そんな気持ちになりました。その後、私たちはそのおもちゃに関する話を他の友達にしてみたところ、驚くべきことに、同じ体験をした子が何人もいることがわかりました。
結局、私たちはそのおもちゃ屋が本当に存在したのか、ただの幻想だったのか、今でもはっきりしません。ただ、思い出の中でおじいさんの微笑みとともに、あの木の車だけは今でも大切にしています。あれは、私たちを引き寄せるための魔法だったのかもしれないと、時折思うのです。私たちは何か大事なことを見落としてしまったのかもしれません。あの店に、もう一度行くことはできないのですから。
不思議なことに、あの件以来、私たちの周りでは他にも奇妙な出来事が起こるようになりました。まるで、あのおもちゃ屋が私たちのことを見ているかのように。今でもそのことを考えると、背筋が寒くなるのです。
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