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短編

母方の祖父

ぶた 2日前
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祖父は僕が19歳の5月に膵臓癌で亡くなりました。とはいえ、当時県外の学校に通う為寮に入っていた僕には知らせるな、と祖母が言い、四十九日法要の前日。両親が迎えに来て、車中で教えてくれました。20になったら祖父とお酒を飲む、という約束をしていたのですごくショックでした。 そして、法要の日。僕は、親戚の厚意もあり、骨壷を持つ役割を果たしました。骨壷の納められたあの箱。あれに祖父が入ってると思うと涙が止まらなくて普段からかってくる従兄もおどおどしていたのを覚えています。 それから1年後、一回忌の際にお墓参りに行った時の事でした。祖父の墓地は母の実家のすぐ隣の墓園にあり、親戚が列をなして(とはいっても間はばらばら)僕は一番前を歩いてました。ふと、近くの墓石に足元が反射していたのですが、僕の真後ろにもう一人分の男性の足。後ろを見ましたが従兄達とは5mは離れてました。 その後、食事中にその話をすると祖母は「昨日の夜、寝てる時に畳を歩く足音がした。何十年も連れ添った、間違いなく爺ちゃんの足音だったし、死んだ時傍にいなかったお前がずっと心配だったんだろう」と涙を浮かべながら教えてくれました。何でも、「祖父が死んでも教えるな」と言ったのは祖父自身で、僕の学業に影響があるといけない、と案じていたそうです。

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  • 普通に悲しいやん
    ママ
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