
長編
前職の職場
けぴち 2日前
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イムがなった瞬間ロッカールームにいって急いで着替えた、めっちゃ怖かったしね
その日はそのまま、でもそのあと週に一回か二回その手形が出るようになった
この辺ですでにノイローゼ気味
最後に辞める切っ掛けになったこと
来客用のエレベーターが終業後に勝手に動くことに気がついた
エレベーターが二基あって、来客でも使える表側のものと、出退勤に主に使われる裏口側のもの
広くないから警備員なんてものはいなくて、最後に出るメンバーが鍵のチェックをするのが当たり前だったんだけど、最上階は来客用の会議室があるのでエレベーターを出ると給湯室辺りに設置されてるブザーって言うのかなが鳴るようになってた
で、実は女性事務員のロッカールームがその給湯室付近にあるので、7階のチェックは最後の女子社員の役割だったのね
位置関係的には来客用のエレベーター、会議室がふたつ、廊下に扉があって、その奥に給湯室、女子社員用ロッカールーム、社員用エレベーター、非常階段って感じ
着替える前に会議室と周りの施錠確認して、エレベーターが一階になければ一階におろして、廊下の鍵を閉めて、給湯室のガス線や電気の確認をして着替えるのがいつもの流れ
で、いつも通り確認をして帰るためにエレベーターを待ってたらピンポーンって鳴った
このフロアに誰かが来たって思ったよ
その瞬間ざっと血の気が引いた
その日は残業をしていて時刻は既に23:00過ぎ
一緒に残業をすることになった鍵管理をしている上司と私しか既におらず、上司は2階の男性のロッカールームにいるはずで、確認終わったて着替えたので下に降りると正に今電話をしたばかり
1階の事務所(鍵を預けるため)にいるからと返答をもらって帰宅しようとしているのに………誰が来るのだろうか
誰かは分からない、一人で確認することはとてもじゃないけど出来なく、タイミングよく来た従業員用エレベーターで1階へ
上司に説明し、1階の表のエレベーターを一緒に見に行くと……7階にある
この時点で確認とか無理と思いつつ、上司もびびっていたため二人でエレベーターを一階に呼ぶ
誰も乗ってない
恐る恐るびびってる二人で乗り込み7階へ
誰かいるのかと呼び掛ける
返事はない
二人しておっかなびっくり確認のため降りる
会議室ふたつと廊下の扉には鍵がかかってる
書いてないけどトイレもあるから男女共に二人で確認
誰もいなかった
誤作動が起こったに違いないと、お互いに言い聞かせるよう
後日談:
- 辞めて半年くらいは同期と連絡を取ってましたが同期も半年くらいで退社したらしく、詳しくは本当に知らないのですが、あれらの現象は忘れた頃にちょくちょくあったみたいです ただ、誰もが口に出すのが多分怖かったのかな?本当に誰も教えてくれませんでした 一回や二回だと気のせいや、こんなことあったって話せますが続くと、ね? 何で今さらこの話を書くかというと、その自社ビルを手放したのか久しぶりに近くを通ったら崩されてて、供養というかたいしたことないんだと言ってもらいたかったのかも……
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