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中編

死神?

絶世のロリコン 2日前
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これは私が遠距離恋愛をしていた時に見た夢です。 その日、私は仕事でミスが続き、相当落ち込んでいました。 その事を彼に話すと「大丈夫だよ。クロならできる。クロは頑張ってるよ」と言って私を慰めてくれましたが、その時の私は自暴自棄になっていたこともあり「何も知らない癖に!」とか「近くにいない癖にわかったようなこと言わないでよ!」とか酷い言葉を言ってしまいました。 そんな事が言いたかったわけじゃないのに。こんな自分がさらに嫌になり、その日の電話ではずっと泣いていました。それも子どもが癇癪を起こしたように、ずっとワンワン泣いていました。 それでも彼は電話を切らずに私の話を聞いてくれました。彼は何も悪くないのに「ごめん」と謝っていました。 こんな自分が更に嫌いになり、死にたい、消えてしまいたいと思っていました。すると突然意識を失いました。ドロップアウトしてしまったようです。 気がつくと私は真っ暗な世界にいました。 私は立ち上がり、辺りを見渡しますが、何も無いし何も聞こえませんでした。 すると突然後ろに人の気配がして振り返ると、黒のスーツを着てシルクハットを深く被ったとても渋い感じの男性がいました。 「お嬢ちゃん、迷子かい?」 静かな落ち着いた声で男性は尋ねてきました。私はこくり、と頷くと男性は手を差し出してきました。 「よかったら私と来るかい?辛かったろう?私と一緒に来ればもう大丈夫だよ」 と言われました。 しかし、私はその手を取ることを断りました。 「ありがとうございます。でも、おじさんと一緒には行けません。待っている人がいるから帰らないと」 私がそう言うと、おじさんは静かに微笑んで「そうか。なら君は大丈夫だろう」とおじさんがそう言った瞬間、私は目を覚ましました。 「クロ!!大丈夫か!!」 目を覚ますと彼が電話越しに必死に呼びかけていました。 「……ごめん、気を失ってたみたい…」 私が答えると、彼は心底ホッとしたようでした。 「もー!急に声しなくなったからびっくりしただろうが!救急車呼んだ方がいいかと思ったけど、クロの詳しい住所知らないし、1回切ったらまた繋がるかわかんねぇしだったから呼びかけることしかできなかったんだからな!…本当に気がついてよかった…」 捲し立てるように言われ、私は本当に申し訳なく思いました。 あの時、おじさんについて行っていたらどうなっていたのでしょうか。

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