
(「駅で彼女に告白したあの日」の続き)
・・
そこは駅名に「温泉」がつくように、温泉への最寄り駅で一部の特急列車も停まる駅だった。俺たちは、川沿いの坂道を下っていった。
「ほら、ここだよ!」
「え、こんなところに?」
そこは、数年前にできた日帰り可能な温泉施設だった。
そして中に入ると、
「うわー!綺麗だね!」
莉里愛は喜んでいた。そこは木目調の床や壁など昔の雰囲気を残しながらも、新しく清潔感があり綺麗な建物だった。
そして受付に行き、ロッカーの鍵や浴衣を受け取った。
そのあとも莉里愛と手を繋ぎながら、温泉のあるフロアに向かった。
そして更衣室の前まで来ると、莉里愛と別れ
「じゃあ、今から40分後でいいかな?」
「うん、いいよ。」
莉里愛は嬉しそうににっこり笑った。
そして更衣室に入り、服を脱いだ。
温泉でのデートだと入浴時に別々になってしまうデメリットもあるが、逆にひとりになる時間を用意して適度な距離感を保ちつつ、ゆっくり寛ぐのも悪くない。
大浴場はとても広く、また外の岩風呂の露天風呂も最高にいい雰囲気だった。
俺は多少時間を気にしながらも40分のんびりと湯に浸かっていた。
そして、時間が近づくと俺は浴衣を身につけた。
鏡の前で軽く髪形を整えると、俺は更衣室から出た。
それから間もなく、莉里愛が来た。
「お待たせ!」
「おおっ、可愛いね!」
エヘヘと照れくさそうに笑う莉里愛。
髪は片側で結っていて、また可愛らしい髪形だった。
何より桃色の浴衣が可愛らしくとても似合っていた。
そのあと莉里愛と共に食堂に向かった。
食堂では「釜飯」があり、時間がかかるらしいが美味しそうなので注文した。
山に囲まれた窓際の景色の良い席に、莉里愛と向かいあいながら座った。
「いい雰囲気だね!」
「な、来てよかったろ!」
「うん、最高!」
釜飯ができるまでの時間はあっという間に過ぎていった。
そして、グツグツと出来上がった釜飯を堪能する俺たち。
味は格別だった。レトルトなどでなく、本当に釜で炊いた釜飯は初めてだった。
「うまいなぁ!」
「本当に!美味しいね!!」
ご飯や具の食感がかなり良い。また底に近い部分のやや固くなったご飯も味があって美味しく感じた。
そして手を合わせて「ご馳走様」をすると、また温泉のまだ行ってないフロアに向かった。
俺たちは少しゆったりするために休憩室に向かった。
そこは、こじんまりした部屋で窓からは山の景色が見えた。
休憩室にはソファーがあり、俺は莉里愛と隣りあって座った。
後日談:
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